週に2~3回は買物の時に通る細い裏道沿いにある小さな店が閉められました。
小洒落ていて、小綺麗な和食割烹で、10人入れるかどうか、というカウンター席の店でした。
敷居の高い高級店とまではいきませんが、イチゲンの一人では入りにくい感じではありました。
午前中に買物などで通りかかると、時折板前姿の店主が仕込みをやっている姿が見え、
中を見やると、開けた引戸の目の前にカウンターが迫っていましたね。
開店して数年になると思いますが、いつ頃からかお昼にランチメニューなどを提供するようになっていました。
ランチメニューも趣向があってなかなか面白そうでしたが、気持ち高め、
質の良い食事ができそうですが、昼夜ともお安くはあがらない感じです。
住商混在地の裏通りで、人通りはそこそこあるものの、知った人しか通らない路面店ですから、
なじみ客が中心、知る人ぞ知る存在だったのでしょう。
大阪の風土で、この場所で、この種の立ち位置の飲食店という商売は厳しかったのでしょうね。
一度覗いてみたいな、とは思っていましたが、一度も立ち寄らないまま閉まってしまいました。
FUJIFILM FinePix F550EXR
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やっぱりなぁ~と思ってしまいますね。第一印象というか雰囲気って大事ですものね
飲食店は難しいですね。
長男は料理の道に入りましたが
苦労しているようです。
夫婦二人三脚の日が続いているようです。(笑)
チラッと見ただけの直感ですが、店主は真面目できちんとした人、多分夢見た店を開いたのでしょうが、
その感覚がこの土地の求める空気感と微妙にずれていたのではなかったのかな、と思うのですよ。
感覚的な、ほんの少しの違和感に気づけなかったか、歩み寄れなかったのが、残念という気持ちです。
その”場”が求めている雰囲気なり価格なりニーズに合わなければ、
どうしても足が遠のいてしまいますよね。 これが客商売の難しいところで、
もし、このコンセプトとサイズの店が北新地なり曾根崎なりといったところならば、
多分かなりの繁盛店になったのではないかな、と感じてしまいます。
この場所が求めるもう一段猥雑で開けっぴろげな空気感が、
店主の譲れない限界意識と相容れなかったのかな、と受けとっています。
場所もありますがその地域の雰囲気に合わせることも必要なのでしょう。
こちらでは後継者が無くて閉店が多い。
美味くても高かったらいつしかフェードアウトさせられてしまいます。
それと、土地柄に似合うかどうか、これが結構客の入りを左右するんです。
こちらでは、いい店なら直系の後継者がいなくても、継いでくれる他人がワンサといます。
最近、ランチ外食はワンコイン+-αの店ばかりだわん。
アホなTV番組で「絶品ランチ、1280円、安い!」なんてやってますが、あの感覚は信じられん。
この店もそうでしたが、千円前後のランチ設定ってのは、何とも悩ましいゾーンです。
料理の質か、立地を読み間違えたのかでしょうね。
雰囲気から後者だとすると、どうにもなりません。
一店で立地を変えられる力は無いでしょうから。
次の飲食店街からは50mほど離れてポツンとありまして、
周りは住宅や学習塾、雑居ビルの裏口ばかりで空気は全く違います。
最初に見た時は、「何でここに??」とまず思いましたから、立地の問題かなぁ。