一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
201906 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>> 201908
ニコイチ
今日は時々陽は差す差すものの突然パラパラ雨が降ってくるし、どうにも鬱陶しい。
ということで昨日手に入れたジャンクコンデジを活用してニコイチしてみることにしました。

パナソニックのルミックスDMC-FX9(以降FX9)というコンデジがあります。
メモリーに2GBを超えるSDHCという大容量SDカードが使えない旧世代のコンデジですが、
6メガピクセルの画素数と光学手ぶれ補正機構を持った、私には何の文句もない性能の機材です。

ニコイチ#1

写真の上でレンズバリアを閉じているのが不動のジャンク品です。
電源を入れると起動を始めるものの、レンズが正常に繰り出されずにエラーとなるものです。
落下品でして、修理代が1万以上かかりそうということで、写真屋さんに処分を依頼されました。
たまたま店に行ったら「こんなゴミいる?」と言われ、昨日喜んでもらってきたものです。
光学手ぶれ補正機構をレンズ部に組み込んだせいか、落下したら真っ先にここが逝ってしまうようです。
エラー表示が出るものの液晶画面はきれいで生きています。

写真の下でレンズを繰り出して撮影状態になっているのは、過日手に入れた撮影可能品ですが、
実はFX9/8/7共通のアキレス腱である液晶バックライトが点かない症状のものです。
角度をつけてすかしてみれば、何とか液晶に表示されているものがギリギリ見える程度で、
日中戸外での使用では全く見えません。でも撮影すればちゃんと写るのです。
この症状のものは大量にジャンクで市中に転がっています。
これもメーカー修理すれば1万円以上の修理代の覚悟が必要です。

レンズが壊れているがバックライトが正常なものと撮影はできるがバックライトが切れているもの、
これを組み合わせてちゃんとしたのを1台作ってしまおうと言う魂胆です。

FX9/8/7は赤矢印のネジ5本を外すと前後のユニットに分かれて外すことができます。
蛇足になりますが、作業にかかる前にメモリーとバッテリは外しておきましょうね。
ニコイチ#2

画面左側に外したネジ5本と飾り金具、吊り金具を並べてあります。
底部のネジ2本は短いものですので、再組立の時に間違えないように気をつけます。
前後ユニットはフレキのフラットケーブル2本でつながっていますので、
傷つけないように注意しながらそろっと外すようにします。
ニコイチ#3

後ユニットから出ているフレキは子基板を介して前ユニットにつながっていて、
青矢印のコネクターで前ユニットに固定されている親基板に取り付けられていますので、
親基板と子基盤の間にドライバーなどを差し込んでそろっとこじってやれば前後が完全に分かれます。
ニコイチ#4

実は液晶のバックライトが切れる原因の9割方は画面赤矢印の所でのフレキ断線です。
幅広のフレキは背面コントローラーからの制御を伝える信号線で、
幅狭のフレキはバックライトの電源供給線です。
フレキの両端は液晶ユニットと子基盤に半田付けされているので、
常識的なフレキコネクターでの固定のようにフレキだけを外すことはできません。

そして、幅狭のフレキはなんと赤矢印の所で折り曲げ、90°方向転換しています。
この折り曲げがストレスとなり、経年変化やショックで断線してしまうのです。
FX9/8/7のバックライト切れが故障では圧倒的な事例であり、
その原因の大半はここでの断線なのです。

どうしてもバックライトが正常に点くジャンクが入手できなかったら、
この断線部分をカットし、極細電線で半田付けのジャンパー接続をすれば解決します。
細かい作業になりますが、通っている線は4本ですので、比較的楽な作業です。
半田付けしたあとの絶縁処理をきちんとすれば、自己完結で再生できます。

半田付けのジャンパー接続を覚悟していたのですが、
今回たまたま正常ユニットが手に入ったので、お手軽ニコイチにしました。
次回もし機会があれば半田付けで再生してみたいと思います。

なお、FX-9/8/7の故障修理では、落下や水没故障を除く大半がこのバックライト切れ、
組み立て時の折り曲げのちょっとした力加減や経年劣化ですぐに断線するようなこの構造は、
かなり故障事例が多いだけに当然リコール対象になると思われますけどね。

このFX-9のみならず、ほぼ画素数の違いだけで同構造の先行FX-7、FX-8でも
同じ問題が起こっていますので、モデルチェンジで何の改良も対策もされていないことから、
私の個人的見解ですが、明らかに設計ミスの見落としか無視であると思われます。

ま、それはそれとして、2台を同じようにバラしておき、正常な前後ユニットを組み合わせ、
分解と逆コースで組み立ててゆきますと、まともなコンデジの一丁上がりです。
ニコイチ#5

ニコイチ#6

あとに残っただめだめユニット組み合わせの1台は当分の間オブジェとしてデッドストックになりますね・笑




さて、できあがって室内で確認したところ正常に撮影できましたので、
やっぱり試写に持ち出していろいろ試してみましょう。

小雨が断続的に降ってきますが、時折日も射す妙な天気です。
こんな日はお手軽にすぐ近所のいつもの試写会場、京大農場へ持ち出して撮ってきました。

まずはカラーモードでの撮影ですが、、、

ニコイチ#7

ニコイチ#8

次はモノクロで・・・

ニコイチ#9

ニコイチ#10

遠近マクロ、順光逆光、露出レベル、中央部と周辺のピント、ズーム、、、AE、AFいずれもOKのようです。
ということで本日の軽レストアは完了です。
確かめながら記録撮りながらですが、所要時間は1時間以下、余裕の簡単作業ですので、
仲間のTさん評価難易度レベルで言えば1、もし半田ジャンパーをやっても2止まりですね・爆



テーマ:カメラ修理 - ジャンル:写真

ミガミガ
先日私のお友だちのBINくみちょ~の愛機CANON T70のモーターが遂に・・・
という記事がくみちょ~の掲示板に出ましたので、アタシのは大丈夫?
ついつい気になって引っ張り出してチェックしてみました。

電池(単三2本)を入れると例のうるさいモーター音でガー、カシャ、ガー、カシャ・・・
おお、おお、ちゃんと動いとるやないか、初いやつよ、ちょっと埃っぽいけど、
などとレンズ(New FD 50mm F1.8)を覗いてみると、、、、グワァ~ン!
前玉二枚の両面にうっすら曇りやらカビっぽいものが・・・ (@_@。

本体は問題なかったもののレンズに問題ありかぁ・涙
こういうのは気付いたときがやり時なのよねぇ、とミガミガすることにしました。

前玉の二群二枚は前面からアクセスできますので、取り敢えず前から。
前枠の飾りリングはカシメというかはめ込みなので、ゴム板を当ててこじり、外します。
ミガミガ#1
こうやって斜めに透かしてみますと、レンズが哀れな状態になっていますねぇ。

前玉二枚を押さえ込んでいるリングは小ネジ三本で鏡筒に組み付けられていますので、
この小ネジを外し、リングを取り去ります。
ミガミガ#2
そうすると鏡筒に落とし込んでいる二群レンズブロックが一式で取り外せます。
このブロックは少し指で回して固着を解き放ち、鏡筒を逆さにするとコロンと落ちてきます。
このブロックの後方にキー付きプラリングで二枚目のレンズがはめ込まれていますので、
このリングを細いドライバーの先などでこじってキーを外し、取り除きます。
この時、プラリングは薄くて細くヤワなものですので、壊さないように優しく扱います。
そうすると二枚目のレンズがコロンと取れますので、
これで一,二枚目の両面に自由にアクセスができるようになります。

ここでレンズをクリーニングします。
両面にオキシドールを垂らし、綿棒かシルボン紙で綺麗に清掃します。
清掃が済むとレンズが白っぽく濁った状態になりますので、
シルボン紙に含ませた洗浄液(私は無水エタノールと無水エーテルを1:1で混合したもの)で
綺麗に拭き取ります。それでもレンズ表面に虹のようなムラが見えますので、
今度は何もつけない乾燥したシルボン紙で表面を優しく拭きますと、
レンズが綺麗な透明になります。拭くときに息をハーと吹いて曇らせてもいいです。
この時に清掃漏れがないかどうかきちんと確認しないと、組んでからアチャァーになります。

ついでに古い歯ブラシなどを使ってバラした各部品に付いたゴミ、
隙間にこびり付いた汚れなどを綺麗に落としておくと、完成品はぴかぴかになります。
歯ブラシでこすりますと結構細かいチリが沢山落ちてきます。

後はせっかく綺麗になったレンズに指紋などを付けないように気をつけ、
バラしたのと逆コースで組み付けてゆきます。
ネジ止めの穴は穴間が微妙に違っていますので、ネジ位置を間違えることはありません。
飾りリングはゴム板を当ててムギュっと押し込めば完成です。

これが清掃完了したレンズをつけたT70です。
随分綺麗になりました。久々に使ってやりましょうかねぇ ♪
ミガミガ#4

このNew FD 50mm F1.8は案外カビ玉が多いのですが、構造が非常に簡単ですので、
レストアも初心者でも大概失敗なくできるでしょう。
今までレンズのバラシをしたことがない、カビ玉を持っている、
なんて人には最適の練習材料かと思います。
なかなか優秀なレンズですので、生き返れば素晴らしい写真がまた撮れるようになります。

「こんな簡単なの出されてもなぁ・・・」と仰るかも知れません。
確かに私も難しいのを出したいのはヤマヤマなのですが、
難しいのをやってると、そっちに集中して記録写真なんか撮る余裕がないんです。 (;´_`;)

簡単とはいえレストアに失敗はつきものです。
挑戦して失敗しても、私は一切責任をとれませんので、
くれぐれも自分の器量と責任でやってみて下さい。



24mmガチンコギャラリー参加者募集中です。〆切は12月末日です。
24mmレンズで撮った作品をWebギャラリーに並べようという企画です。

参加したろうかという方はこちらをご覧下さい。 →  24mmギャラリーのご案内

ギャラリーブログのURLを公開しました。展示は一月三日開始予定です。



テーマ:Canon FDレンズ - ジャンル:写真

copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.