一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
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天空の城 4
朝霧が一番濃かった夜明けの前後、城址から眺める景色は全て雲海の下でした。

天空の城 4#1

自分が立っている天守台、櫓台からの眺めも全てが靄の中、
何かを考えようとする時に、全てを無にリセットして新たに臨める気分になってきます。

天空の城 4#2

この当時でも展望を楽しめるベンチがいくつか設けられていました。
しかし、この日はここに座っても、霧に煙る遠景が墨絵の世界のように見えるだけです。

天空の城 4#3

そこに現れたこのお方、足元は千尋の谷がごとき絶壁ですので、
大丈夫かいな、と心配になりましたが、実は・・・・
後で知ったのですが、この方は3日に1度はここに上り、
40年以上も竹田城趾の記録を撮り続けているアマチュアカメラマンでした。

F4_213c.jpg

この方が先日TVのインタビューに出られて、
「皆さんがここを知ってくれ、来てくれるのは嬉しいけど、
自分の居場所がだんだんなくなってきた」
と仰っていたのが印象的でした。

観光開発と史跡の保存、難しい問題ですね。
賑わいを嫌って再訪する意欲の失せた私の気分と合わせ、
複雑な気持でこれらの過去作写真を見直しておりました。

多分、もう行くことはないと思われる場所の、当時の姿を自分のために再整理しました。


2006. 11. 19  竹田城趾
NIKON F4 / Ai AF-NIKKOR 28-70mm F3.5-4.5D、SIGMA APO ZOOM AF 70-200mm F2.8 HSM / FUJICHROME TREBI 400


テーマ:城のある風景 - ジャンル:写真

天空の城 3
夜明けの直後に足元を見下ろしますと、一部に朝霧の切れ目が見つかりました。
この後、また霧がわき上がってきて雲海のごとくなるのですが、
ほんの数分間だけ、間もなく目覚めようとする静寂の町を見ることができました。
まだ町は眠ったままで、所々に早起きの家から窓の明かりが見える程度です。

天空の城 3#1

天空の城 3#2

ちょうど山裾に近いところに鉄道の駅があり、もう始発列車が動き始めています。
駅の周辺には市街地が広がっていて、そろそろ朝の支度が始まる頃になってきました。

天空の城 3#4

天空の城 3#3

市街地から城址のある山を挟んだ反対側は近年になって開発された地域です。
工場が誘致され、高速道路が開通しています。

天空の城 3#5

夜明け頃には朝靄の中で眠っていた景色も、
30分も経たないうちにはっきりと見えてきて、道路に車の姿も見えてきます。

天空の城 3#6


朝の30分で景色はがらっと変わってしまいますね。


2006. 11. 19  竹田城趾
NIKON F4 / Ai AF-NIKKOR 28-70mm F3.5-4.5D、SIGMA APO ZOOM AF 70-200mm F2.8 HSM / FUJICHROME TREBI 400


テーマ:城のある風景 - ジャンル:写真

天空の城 2
夜明け直前になりますと、全く下界が見えなくなり、竹田の町を取り囲む山の端がのぞくだけになります。

天空の城 2#1

夜明け直後になると周りは明るくなり、雨雲の薄くなったところからの光を受けて、
言葉にならないほどの幻想的な景色が眼前に展開してきました。

天空の城 2#2

竹田城は山の尾根の地形を活かして築城されていますが、
夜明け直後では隣の峰にある城郭台も霧の中に浮かんで見えます。

天空の城 2#3

夜が明けて半時間も経たないうちに、霧はどんどん晴れてゆき、
上の方から次第にきれいに見通せるようになってきました。

天空の城 2#4


朝霧、朝靄の中での撮影は、数分違うだけで全く見える景色が違ってきますので、
この日の撮影は小一時間で済んでしまいましたが、その間ずっと山の上を走り回っていました。


2006. 11. 19  竹田城趾
NIKON F4 / Ai AF-NIKKOR 28-70mm F3.5-4.5D、SIGMA APO ZOOM AF 70-200mm F2.8 HSM / FUJICHROME TREBI 400


テーマ:城のある風景 - ジャンル:写真

天空の城 1
兵庫県朝来市に竹田城という廃城となった山城があります。
ここには2006年11月19日に行って撮影し、当時旧画像掲示板にアップしましたが、
このところ数年で一気に有名になり、人が押し寄せ大混雑という状況になっているようです。
あの頃は他に来る人も殆どおらず、実に静かな廃城でした。
最近リクエストもありましたので、再編集して記事にしてみました。

14世紀の中頃、但馬守護山名氏の支城として築城されたが、羽柴秀吉に攻略され秀吉の居城となり、
秀吉によって堅固な山城に改修され、後に赤松氏に与えられた、という経緯があります。
赤松氏は関ヶ原の合戦で西軍に組みし、敗れた後に召し上げられ、以来廃城となってしまいました。
それからは城の石組みが残るだけの城跡ですが、ここからは竹田盆地の城下が一望でき、
また冬季の朝霧でも有名なので、夜明け前から仲間と出かけ撮影してきました。

雨の翌朝の冷え込んだ晩秋から初冬というのが発生条件で、年に何度も見られるものではありませんが、
狙って行った日にラッキーにも遭遇することができました。
山を下りてから地元の人に「幸運だったね」と言われました。

あいにくこの日は朝も雨が残り、霧が濃すぎるくらいの出方でしたが、
日が昇るに連れ景色が見えだしました。

天空の城 1#1

雨の初冬の夜明けでしたので、朝靄がモクモクと上がってきて、
あれよあれよと言う間に山城は雲海の中に埋もれてしまいました。

天空の城 1#2

天空の城 1#3

天空の城 1#4


本来は城址という光景をもっと撮影すべきであったろうと、今となっては思いますが、
この時はその雲海の迫力に圧倒され、記録性まで頭が回りませんでした。
そのうちきちんと撮り直そうと思いながら、年に何度かしか雲海のチャンスは来ず、
更に観光客が幾何級数的に増えてきて賑わうようになり、戦意を削がれてしまいました。
あまりの観光客の来訪で通路や石垣の破損、放置ゴミ問題や周辺道路の渋滞が深刻になり、
今年からは遂に入山料の徴収を始めたそうです。
再訪を果たせぬままですが、静かな当時の撮影記録としてアップします。


2006. 11. 19  竹田城趾
NIKON F4 / Ai AF-NIKKOR 28-70mm F3.5-4.5D、SIGMA APO ZOOM AF 70-200mm F2.8 HSM / FUJICHROME TREBI 400


テーマ:城のある風景 - ジャンル:写真

帰路につきます
JR高田駅の改札口はこんな感じです。
大和高田市の中心駅で、和歌山線と桜井線の分岐駅と言っても、利用者数は1日2500人程度、
ローカル線の駅としては人が多いという程度ですので、こぢんまりした造りです。

帰路につきます#1

閑散としたホームに出て暫くしますと、奈良からやってきた桜井線の電車が到着しました。
105系の2両編成で、1時間に1本程度のこの電車には、そこそこ座席が埋まる程度の乗客がいます。

帰路につきます#2

そこに、王子方面から高田終着で、折り返しJR難波行き快速となる221系電車がやってきました。

帰路につきます#3

快速電車は桜井線の電車の停まるホームの反対側に入線し、
桜井線の天理・奈良方面、和歌山線の高田以南のローカル電車と乗り換えに便利なように接続されています。

帰路につきます#4

その快速電車の乗客となった私は、この程度のガラガラの車内で発車を待つことにしました。
ここから王子までは乗降扉が半自動扱いとなりますので、乗降するには乗客がボタンを押して扉を開閉します。
ラッシュ時以外は、始発の高田駅では乗客数は1両に4~5人、閉め切った車内で冷房の恩恵に浴します。

帰路につきます#5


この電車に乗って王子から関西線に入り、天王寺まで約30分、
快適な帰路を懐かしの221系電車で楽しませていただきました。
高田-王子間では半自動扉と単線のローカル線をのんびりした電車旅で、
王子-天王寺間では結構混雑した複線郊外電車の高速運転を楽しみ、
一粒で2度美味しい乗り鉄気分を満喫させていただきました。


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

JR高田駅
大和高田の旧市街探索を堪能したところで、気温も30℃を超えた暑い中、そろそろお暇することにします。
来る時の近鉄大阪線と同じコースで帰っても面白くないので、帰路はJRを使うことにしました。
JR高田駅は1891年(明治24年)開業という由緒ある駅ですが、近年橋上駅の今風になりました。

JR高田駅#1

駅舎はシックな木造建築から変貌してしまいましたが、駅構内は昔日の広い構内が残っていて、
線路も結構な本数残されています。 駅の北側、王子側にある一画には保線車両が留置されていました。
普段はなかなかお目にかかれない車両ですので、眺めに行ってみました。

JR高田駅#2

JR高田駅#3

JR高田駅#4

今度は跨線橋の上に上がり、和歌山方面を眺めてみました。
昔、汽車が客車を何両もつないで行き来した頃の配線と余り変わっていません。
近年の電車駅に見られる狭苦しさはなく、レールもホームもゆったり配置されています。
駅を南に外れた先で線路は二股に分かれ、左方の線路は桜井線となって方角を北に変え、奈良に向かいます。
右に分かれる線路は、急峻な葛城山系に分け入る和歌山線で、かつてはスイッチバック駅もありました。
駅の反対側は、昔は田園地帯でしたが、近年開発が進んで近代化された町並になっています。

JR高田駅#5

かつては直接駅に入れなかった東側にも、橋上駅になったのに合わせて改札口への入口ができ、
直接駅へアプローチできるようになり、利便性が向上しています。

JR高田駅#6

新東口の駅前には広場も整備され、新しい町の息吹が感じられます。
この日も何かここでイベントが行われていて、結構な人出で賑わっていました。
旧市街の静かな落ち着いた雰囲気とはすっかり様子が違っていました。

JR高田駅#7

JR高田駅#8



PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


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丸ポスト
高田の旧市街は、川を埋め立てて南北幹線道路にしたその道の西側に、
南北に真っ直ぐ引かれた二本の道路沿いに広がっていますが、
その1本に1ヶ所づつ、懐かしの赤い郵便丸ポストが残っていました。

まず、一つ目は、皮肉にも宅急便取次店の店先にありました。
ここは明日香宮当時の横大路に近い場所で、本町通りにあります。
このお店は酒・煙草を扱うお店で、完全に今風にリニューアルされていましたが、
多分ポストが昔からあって、宅急便取り次ぎは近年になって始められたのでしょう。

丸ポスト#1

積年の使い込まれた年輪を感じさせる、いい廃れ具合です。
それでも、よくメンテされていて、nonakaさんが先日見つけたのよりは、きれいに見え、負けました。

丸ポスト#2

丸ポスト#3


もう一つは、隣の市町通りの中ほどにあり、こちらは更によく手入れされていました。
格子と漆喰壁の威厳あるお宅の前、立派な祠の横に鎮座しておりまして、
何やら郵便物を出す時に太神宮さまにお参りしなければならない気になってしまいます。

丸ポスト#4

年季を感じますが、現役で使われていることがすばらしいですね。

丸ポスト#5

さて、この太神宮の祠ですが、寺内町と言えるこの旧市街にはいくつか残っていまして、
各町ごとにあるそうです。 由来は、「おかげ参り」の流行した江戸時代に始まるとのことでした。

丸ポスト#6


東西200m程、南北500m程の旧河川の懐に抱かれた、寺内町であった旧市街は実に魅力的、
希望者があればツアーを組んで引率し、再訪してみたいと感じるいいところでした。
ただ、日曜は殆どの店が閉まってるし、食い物屋に不自由するので、辛いかな・笑


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:街の写真 - ジャンル:写真

天神橋筋商店街
昨日、一昨日と風格ある旧市街のお店をご紹介しましたが、
この旧市街の北端の方に一本だけ商店街のアーケードがありました。

旧河川にかかっていた天神橋を通って東西に延びる商店街で、
今では川が埋められて橋はなくなりましたが、その名残を名前に残しています。
日本一長い商店街で有名な大阪のそれとは、特に縁はなさそうです。

それにしても寂しい商店街ですねぇ。
暗いなぁ、、、、日曜だからかなぁ・・・・・・

天神橋筋商店街#1

天神橋筋商店街#2

1軒だけ開いてるお店がありました。
何と、それはブライダルサロン!
う~~ん、何とも名状しがたい。

天神橋筋商店街#3


旧河川が埋め立てられて幹線道路になって、東西に分断されてしまったからでしょうか、
道路向こうの東側、JR高田駅に通じる側はこの日でもそこそこ明るく、
人通りもあるように見えましたが、西側のこの旧市街の側は、こんな寂しい状態でした。


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:街の写真 - ジャンル:写真

続・高田の商家
1日分のブログ記事で載せきれませんでしたので、昨日の続きです。
切り捨てるには、惜しい!・笑

続・高田の商店#1
 呉服屋さん

この店を見て、突然思い出したのですが、和服のことを昔から呉服というのは何故だろう??
呉というのは、中国の三国時代に興った国の中にありますね。
日本でいえば卑弥呼の時代ですが、その頃に呉の国で使われていた衣装が伝わり、和服に進化したのかな。
和服を敢えて呉服という時、何となく一張羅というニュアンスを感じますので、
いわゆる正装としての和服に発展した名残の呼称でしょうか、、、いろいろ考えてしまいます。
漢字の音読みで、漢音と呉音が今でも残っているように、特に呉とは文化的に縁が深かったと思っています。

続・高田の商店#2
 写真館ですが、結構大きなスタジオが備わっているようですね

続・高田の商店#3
 印刷屋さん

続・高田の商店#4
 その印刷屋さんの店先

続・高田の商店#5
 お風呂屋さん

続・高田の商店#6
 宝石や眼鏡も扱う昔ながらの時計屋さん

続・高田の商店#7
 パーマ屋さん


お洒落な時計屋さんにはこんな看板が掛かってたなぁ、とか、
いかにもって感じの高級呉服屋さんやなぁ、とか、
1軒1軒眺めながら楽しませていただきました。


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:街の写真 - ジャンル:写真

高田の商家
高田の旧市街には昔から商売を続けている商店が結構残っていました。
たまたま訪れた日が日曜日でしたので、お休みのお店が多かったのが、残念です。
これらを見ますと、子供の頃に町内を歩いたら「こんなお店があったなぁ」というのを思い出しました。

高田の商家#1
 お米屋さん

高田の商家#2
 昆布屋さん

高田の商家#3
 フードセンターと謳っておりますが、日常の非生鮮食品を扱ってるのかな

高田の商家#4
 こちらは唯一お商売を止められたお店のようですが、立派なうだつが上がっていました
 元は何でしょう、、、寿司屋さんかなぁ

高田の商家#5
 本屋さんと歯医者さん

高田の商家#6
 何科の医院でしょうか、お医者さん

高田の商家#7
 漢方薬屋さん

高田の商家#8
 結構大きな製缶屋さん(構造物鉄工所)


商売とひとくくりにはしにくいですが、幅広く町の自営業者が生き残っておられました。
また、日曜日にはきっちり休みますという媚びない営業姿勢も、潔くていい感じです。
しっかり町に根付き、一つのコミュニティができあがってるなと感じます。


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:街の写真 - ジャンル:写真

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