一里塚|シャシンとカメラのお板
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#66 minolta 24 Rapid
機材紹介第66弾は minolta 24 Rapid

既に絶版となったフィルムフォーマット、Rapid判カメラであります。


#66 minolta 24 Rapid#1


Rapid方式は1964年にAgfa社が提唱した35mm判簡易装填式のフィルムカメラシステムで、
KODAK社がリリースしたコダパックフィルム方式(126)への対抗馬として規格化した。
ダブルカートリッジ方式を採用し、新しいフィルムの入ったカートリッジを送り側フィルム室に入れ、
空のカートリッジを受け側フィルム室に入れておいて撮影後のフィルムを巻き取ってしまうシステムである。

カートリッジにはT型ノッチがつけられており、そのノッチの長さでASA25~400のフィルム感度を
自動的にカメラに伝えることができるようになっている。
撮影後は受け側のカートリッジを現像に出し、空になったカートリッジを受け側フィルム室に移し、
新しいフィルムを送り側フィルム室に装填して次の撮影を行う。つまり巻戻不要になっている。

これにより初心者では頻繁に、ベテランでも時たまやってしまうフィルム装填ミスや巻戻ミス、
感度設定ミスなどが排除されて撮影に専念できるというメリットを提供することになっていた。
ところが、フィルム送りが受け側カートリッジへ強制的に送り込む方式のため送り抵抗が大きく、
長尺フィルムが使えないという制約が出てしまった。現実には35mmフルサイズで12枚撮りしか
提供できなかったので、ハーフ判24枚撮りのカメラが多く供給されることになった。
また、35mm判では珍しいスクエアサイズ、24x24mm判が多く出されたのも特徴である。
16枚撮りと少しでも撮影枚数を稼ごうという苦肉の策であろうが、撮影枚数が物足りない、
これがフィルムの割高感とともにユーザーに嫌われ、あえなく消えてしまった薄幸のシステムである。


さて、そのラピッドカメラであるが、日本でもオリンパス、キヤノン、コニカ、フジカ、
マミヤ、ミノルタ、ヤシカ、リコーと名だたるメーカーがこぞって参入した。
メジャーメーカーで参加しなかったのは、当時35mmレンズシャッターカメラに一切浮気しなかった
ニコンとペンタックスとトプコンとミランダ、そしてコーワくらいなものであった。


今回ご紹介するのはミノルタのラピッドカメラ、距離計連動のスクエアフォーマットカメラである。


#66 minolta 24 Rapid#2

型式 : 35mm ラピッド方式レンズシャッターカメラ
レンズ: ROKKOR 32mm F2.8 (3群4枚)  フィルター径 Φ55
シャッター: SEIKO LA  A(Auto), B, 1/30 ~ 1/250秒 X接点(ホットシュー、シンクロコネクター付)
絞り: A(Auto), 2.8 ~ 22
焦点調節: 一眼式距離計連動、前玉回転、0.8m ~ ∞
ファインダー: ブライトフレーム付、倍率0.5倍、有効基線長12mm
露出調節: シャッター、絞りをAに合わせることでプログラム(F2.8・1/30 ~ F22・1/250)
      Aから外すことにより手動設定も可能、その場合にはEV方式で組み合わせが連動する
露出計: CdS受光素子、ファインダー内にEV値表示
      プログラムの時にはその時点でのEV測光値でEE撮影できる
      手動設定の場合は測光EV値を読み取り、シャッターと絞りをセットする
感度設定: 自動 ASA25(ノッチA)~ ASA400(ノッチM)のノッチによるオートセット
電源電池: H-D(MR9)型水銀電池
巻き上げ: 1作動背面レバー式、130°、巻戻不要、順算式フィルムカウンター・自動復元、
      セルフコッキング、二重露出防止
画面サイズ: 24mmx24mm、16枚撮り
寸法・重量: 124W x 74H x 56D、 490g
メーカー: ミノルタカメラ
発売: 1965年 6月
発売時定価: 15,000円、ケース1,300円


連動距離計がついていてとても使いやすいカメラである。
ラピッドカメラのラインナップとしては高級な部類に入る。
35mmカメラとしては初級機から中級機という範疇になろう。

トップビューはシンプルそのもの、デザイン的には同時期のハイマチック、ミノルチナ、レポに通じる
直線基調の美しく洗練されたもので、スムーズな梨地仕上げはきわめて美しい。

#66 minolta 24 Rapid#3

裏蓋を開けた内部構造はこのようになっている。
右側のフィルム室に新しいフィルムを入れ、左側の空カートリッジに撮影済のフィルムを押し込んでゆく。
1枚目の撮影までは自動的に空送り、撮影後も自動空送りとなり、レバーを複数回フリーで作動させる。
右側フィルム室の巻き上げギア手前に感度ノッチ受けがあり、自動的に感度が設定される。

#66 minolta 24 Rapid#4

ラピッドシステムは天下のコダックがそっぽを向いたこともあり、フィルム型番も与えられず薄幸短命に終わった。
フィルムの供給も1970年代には次第に細り、いつの間にかディスコンになってしまった。
折角カセットシステムでASA400の高感度まで対応したが、ASA200を超えるフィルムは発売されなかった。

ここで、今では見ることのないラピッドフィルムの姿をご紹介する。

#66 minolta 24 Rapid#5

#66 minolta 24 Rapid#6


明日のブログで試写したものをアップする予定にしている。



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#65 YASHICA EZ F521
機材紹介第65弾は YASHICA EZ F521

当ブログ機材紹介では初めての新品コンデジであります。
ヤシカというブランド名ではありますが、京セラに買収されCONTAX/YASHICAとして残り、
遂に終焉を迎えたあのヤシカではなく、ヤシカ名だけを冠した全く別のカメラであります。

最近エクゼモード(exemode)という会社から販売されてている初中級カメラのブランドになっています。
どうやら京セラからJNC社が商標を買い取り、YASHICAブランドのカメラを生産委託し、
2008年頃から日本国内ではエクゼモード社がその代理店を務めているという図式の模様です。
主に入門機から中級機のユニークなコンパクトフィルムカメラやコンデジが供給されており、
どうやら1機種ごとのOEM調達で、ロット単位で売りきりというスタイルのようです。

YASHICA EZ F521 #0

撮像素子: 1/2.5型 504万画素CMOSイメージセンサー、画素数:504万画素
内部メモリ: 32MB容量フラッシュメモリ
対応外部記憶媒体: SD(SDHC)メモリーカード、対応容量:SDカード 128MB~2GB /SDHCカード 4GB~8GB
保存形式: 静止画:JPEG Exif 2.1準拠 / 動画:AVI
静止画サイズ: 12M:4000×3000ピクセル/5M:2592×1944ピクセル/3M:2048×1536ピクセル
        /1M:1024×768ピクセル/VGA:640×480ピクセル
画質選択: スーパーファイン / ファイン / 標準
動画サイズ: 640:640×480ピクセル / 320:320×240ピクセル、撮影コマ数:30fps / 15fps
        コーデック方式:MotionJPEG(画像) / PCM(音声)
モニタ: 2.4型(インチ)TFTカラー液晶ディスプレイ
レンズ: 固定焦点レンズ / 1層グラス+3層プラスチック、F3.0 f=7.0mm(35mmカメラ換算42.53mm)
        ズーム デジタル4倍
撮影距離: 通常撮影:1.5m~∞ マクロ:20~40cm
シャッター: 電子式 シャッタースピード:1/2~1/2000秒
露出補正: -2.0EV~+2.0EV(1/3EV単位)
ISO感度: オート
ホワイトバランス: オート / 晴天 / 曇天 / 蛍光灯 / 白熱灯
フラッシュ: オフ / 強制発光 / オート 有効範囲:2.5m
測光方式: 中央 / マルチ / スポット
撮影モード: 静止画 / 動画、連写 有
カラー効果: ノーマル / 白黒 / セピア / ネガ / 赤 / 緑 / 青
セルフタイマー: オフ / 2秒後 / 10秒後
オートパワーオフ: 1分後 / 3分後 / 5分後
出力端子: USB2.0
テレビ信号方式: NTSC / PAL
マイク: 内蔵
電源: 単4形アルカリ乾電池 3本
電源寿命: 静止画 約190枚(CIPA準拠) / 動画 約1時間30分 ~アルカリ乾電池使用時
使用環境: 温度0℃~40℃(結露なきこと)
外形寸法: 約(W)110mm×(H)66mm(D)48mm
重量: 約125g(乾電池除く)
発売時期: 2009年10月
発売時定価: オープン(直販価格:7,980円) ~購入価格:6,980円
生産国: 中国 (MADE IN CHINA)


スペックで分かる通り、性能は500万画素CMOSセンサーを装備し各種撮影モードに対応する今どきのコンデジ、
しかし、レンズが35mm判換算43mm相当の固定焦点でパンフォーカス、通常とマクロの切替しか着いていない。
いわゆる入門コンデジとトイカメラのアンバランスなハイブリッド仕様になっています。

おまけに、スタイルがシボ革巻き風グリップや大きめのレンズ鏡胴、またモードダイヤルなど
見た瞬間にレトロさを感じる意匠となっていて、ストラップの2点吊りに対応するのも極めて珍しい。
更に光学透視ファインダーまで備えているから、そそられてしまいます。



試写はいつもの京都大学実験農場と自宅の庭でお手軽にやってみました。
開梱して電池を入れただけの状態で撮りましたので日付が写り込んでいますが、これはウソ表示であります。
消し忘れもご愛敬と無視してくださいね。電源が単4電池3本というのが何ともですが
電池にはエネループも使えるし、ここんとこはまぁいいでしょう。


まずは普通に撮ってみたらどうなりますか、試しましたが、なかなかいいようですよ。

(1) YASHICA EZ F521 #1

(2) YASHICA EZ F521 #2

なかなか渋めの発色で、ピントも解像度も十分、結構なものであります。
これがCMOS素子の効果なのかエンジン設計の妙なのかは定かでありませんが、
なかなか好ましいチューニングで喜ばせてくれます。

次にパンフォーカスの限界に挑戦です。
近距離1mではどうなりますか、おまけに逆光ではどうでしょうかねぇ、と撮ってみました。

(3) YASHICA EZ F521 #3

やってくれますねぇ、ここまで写れば立派なものですよ。

次にマクロモードの確認をしてみます。
レンズ鏡胴をカクッと少し回すとマクロモードに切り替わります。
取説では20~40cmがフォーカス範囲となっていますので、まずは20cm。

(4) YASHICA EZ F521 #4

おお! 立派なものですね。これだけ写ればいいんじゃないでしょうか。
では40cmで撮ってみます。

(5) YASHICA EZ F521 #5

ありゃりゃ?!  花を40cmに持っていったのですが、手前の枯れ草に合ってしまいました。
どうもこのカメラのマクロモードは20~30cmじゃないとピントを結んでくれないようです。

このカメラには面白いモードと言いますか、隠し裏技が使えるようになっていまして、
シャッターを切るときに振り回すと“ぐにゃり写真”も撮ることができます。
ぐにゃり写真は、撮影する瞬間にカメラを大きく回したり動かしたりすることで、景色が歪んで写るんです。
現実にはあり得ないインパクトのある写真が簡単に撮れてしまうのが面白いですよ。

普通に構えて撮るとこうなります。

(6) YASHICA EZ F521 #6

シャッターを切る瞬間に振り回すと・・・・

(7) YASHICA EZ F521 #7

もちろん、普通に構えて撮れば被写体が歪むことはありませんが、
撮り急いでシャッターを切ると撮りたくもないこんな流れ写真を撮ってしまうことになります。

(8) YASHICA EZ F521 #8

くれぐれも、シャッターを押すときには前後に一呼吸置くことに気をつけましょう。

このカメラにはムービーモードもついています。音も一緒に録れるそうです。
今までムービーなんて使ったことはないのですが、せっかくなので試しに撮ってみました。

(9) YASHICA EZ F521 #9

この画像をクリックしていただきますとムービーが再生されます。
やったことのないモードで咄嗟の撮影ですので、内容はボロボロですが、まぁこんなのも撮れるということで。
.aviファイルですので、再生はWindows Media Player 11で確認しています。画面サイズは320x240です。


2006年初頭にKODAK Easy Share V570を買って以来の新品コンデジ購入ですが、
なかなか楽しめるアイテムで結構なものでした。それにしても安くなりましたねぇ。


YASHICA EZ F521



これが今年最後のアップになります。
年の瀬になりドタバタしたためアップするのが失速しましたが、徐々にペースを戻すつもりであります。
皆さま、よいお年をお迎えください。


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#64 ROSS DEFINEX 3.5" F3.5
機材紹介第64弾は ROSS DEFINEX 3.5" F3.5

このレンズは英国ROSS社から供給されたコンタックスマウントの交換レンズで、
焦点距離は 3.5" と刻印されているのでミリ換算で89mm、世間で言う90mmレンズになります。

実はこのレンズに関してはよく分からない。
現物はWebサイトの所々では見かけますが、その具体的なカタログデータはさっぱり分かりません。

戦後に英国ロンドンにあるROSS社から供給されたということは確かなようです。
これは11月末にforesterさん、亜哉さん、ebatomさんと京都でプチオフをやったときに立ち寄った
いつもの「カメラのふじもと」に顔を出したときに社長から「こんなん仕入れたけどなぁ・・・」と見せられ、
連れて帰ったものです。

IIaDef #1


型式 : 距離計連動CONTAXマウント用交換レンズ (3群3枚)
焦点距離 : 3-1/2 inch F3.5 (約89mm)
絞り : F3.5、4~22 (ノンクリック、12枚円形絞り)
距離調節 : 回転ヘリコイド、全群回転繰り出し
撮影距離 : 4~100feet、∞ (距離計連動)


このレンズはレンズ部とマウント部が別(会社)製作の模様で、
どうやらROSS社で最終組み立て調整を行い出荷していたと思われます。
レンズ部には Made in England、マウント部には Made in Scotland と刻印されています。


IIaDef #2

IIaDef #3

IIaDef #4


試写は近所の京都大学実験農場でお手軽に行いました。
母艦には定番のCONTAX IIaを、ファインダーにはロシアもののロスコフ85mm用を使いました。
この85mmファインダーは若干視野が狭いので、90mmにはちょうどいいかな、と・笑
フィルムは、できるだけ当時の雰囲気を出したくてNEOPAN SSを使いました。

IIaDef #5


(1) Definex

解像度も高く、コントラストもあって、なかなかいい感じで撮れています。

(2) Definex

至近距離の4feetですが、距離計との連動もばっちりのようです。

ここからはCONTAXの定番Sonnar 50mm F1.5との撮り比べをしてみます。
左側が今回の試写レンズDEFINEX 3.5" F3.5、右側がSonnar 50mm F1.5です。

(3) Definex  Sonnar

(4) Definex  Sonnar

(5) Definex  Sonnar


IIaSon #6


いかがでしょうか、
世間にあまり知られていない機材と偶然巡り会え、使うことができまして、
面白く遊ぶことのできるのがこの趣味の醍醐味と改めて感じた次第です。


CONTAX IIa / ROSS DEFINEX 3.5" F3.5、Sonnar 50mm F1.5 / NEOPAN SS ND-76 1:1 23℃ 7分

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#63 CONTAX 167MT
機材紹介第63弾は CONTAX 167MT

京セラがコンタックスブランドで出した一眼レフ上級機で、軽量コンパクトなMFカメラである。
コンタックスブランドはフラッグシップのRTS系とハイアマチュア向けやプロのサブ機のみを供給し、
いわゆる中級機や普及機と言われるジャンルを出さない戦略を採っていた。
167MTが現行品当時、フラッグシップのRTSIIとIIIの狭間の無供給時代に誕生したので、
RTSIIを超え、IIIに準じたスペックも詰め込まれ、フラッグシップの代役をこなしている。

ABC機構という-0+の3段オートブラケット撮影機能、中央重点とスポットの測光切り替え、
絞り優先、シャッター速度優先、プログラム(ハイ、ノーマル、ローの3種)、マニュアル露出の全モード、
最高シャッター速度1/4000秒、内蔵ワインダーで秒3コマの連写機能とてんこ盛りである。
それでいてコンタックスとしては比較的コンパクトなので、未だに結構人気度は高い。


CONTAX 167MT


型式 : 35mm レンズ交換式一眼レフカメラ
レンズ : 京セラ・ヤシカ・コンタックスバヨネットマウント(通称ヤシコン、Y/Cマウント)による交換式
シャッター : 縦走り金属羽根電子制御フォーカルプレーンシャッター  1/4000 ~ 16秒、B
シンクロ : X (1/125秒)
ファインダー : ペンタプリズム固定式アイレベル、0.82倍、95%、焦点板交換可能
露出調節 : SPD受光素子、マルチスポット・中央重点切り替えTTL測光、
         ISO100・F1.4でEV0~20(中央重点)、EV2~20(スポット)
         ABC機構(オートブラケット露出機能)装備、±0.5 or ±1の3コマ連写
露出補正: ダイヤル式±2段階、1/3ステップ
フィルム感度範囲: DX対応ISO25~5000、手動設定でISO6~6400
セルフタイマー: 電子式10秒、LED表示
フィルム装填・給送 : ベロ位置合わせセットで1枚目まで自動巻き上げ、以降電動自動巻き上げ
フィルムカウンター : 裏蓋開放に連動して自動復帰するLCD表示順算式
フィルム巻き戻し : フィルム終了または途中で手動スイッチ操作をして電動巻戻、終了後自動停止
その他: オプションで裏蓋組み込みのデート写し込み機能あり
画面サイズ : 24×36mm パトローネ入り35mmフィルム
寸法と重量 : W149×H91.5×D51.5mm 620g (ボディのみ、電池別)
電池 : 単4アルカリ乾電池4個
発売年月 : 1987年 2月
発売時定価 : 99,000 円


試写はテッサーレンズにネガカラーを使って家の近所で行った。
使用感は実に軽快でとても使いやすく、一時期CONTAX SLRを単一機種で維持しただけのことはある。


(1) #63 CONTAX 167MT#1

(2) #63 CONTAX 167MT#2

(3) #63 CONTAX 167MT#3

このカメラはジャンク品を入手したが、清掃したらそれなりに動いたのでとりあえず試写をしてみた。
試写したネガを見たらすっこ抜けのコマが目立ったので、子細に調べてみると、1/250秒以下では安定、
どうやら1/250~1/500秒あたりでシャッターが不安定になり、1/500秒を超えたら閉じたまま走る、
そんな感じであった。 試写の(3)で画面下部が黒くなっているが、この部分で閉じてしまったようだ。
なお、露出レベルについてはシャッター速度が1/250以下であれば全モードで適正であった。
ISO400のフィルムを使い、絞りF8~11で撮ったので、ピーカン状態ではシャッターが閉じたまま走り、
すっこ抜けのコマを量産してしまったようだが、、、さてさて、どうしましょうかねぇ・・・・・


CONTAX 167MT / Tessar 45mm F2.8 T* MMJ / Konica Minolta Centuria 400-SII


テーマ:CONTAX - ジャンル:写真

#62 Konica MT-100
機材紹介第62弾は Konica MT-100

コニカが「ジャスピンミニ」というニックネームで売り出したコンパクトAE・AFカメラである。
性能的には入門機といった位置づけであろうか、レンズは私の好きな34mmという
中途半端な焦点距離の3枚玉で単焦点、開放値はF4.5であるが、
実質的にはF8の絞優先AE機となる不思議な仕様。
私はこの現物を手に取るまで見かけたことも話を聞いたこともないので、
マニア間でも話題にならず、一般にも売れなかったんでしょうね。


#62 Konica MT-100#0


型式 : 35mm レンズシャッター式カメラ
レンズ : KONICA LENS 34mm F4.5 (3群3枚)
シャッター : 電子シャッター  1/500 ~ 1/4秒、2秒
絞り : F8 のみ
ファインダー : アルバダ式、撮影範囲、AF範囲フレーム付、合焦表示、ストロボ充電表示
焦点調節 : 赤外線式アクティブAF 1.2m~∞ AFロック(シャッター半押し) ステップ数2
露出調節 : CdS測光プログラムAE、通常オート時は絞りF8固定(EV11~EV15:ISO100)
        ストロボoff時には EV8~EV15:ISO100、EV8以下になるとF8、2秒に固定
フィルム感度範囲: DX対応 100/200と400の2段のみ
シンクロ : 内蔵ストロボ、低輝度時自動発光(1/30秒以下の手ブレ限界になると発光)
       連動範囲:1.2m~3.4m、充電4秒
セルフタイマー: 電子式10秒
フィルム装填・給送 : ベロ位置合わせセット、電動巻き上げ
フィルムカウンター : 裏蓋開放に連動して自動復帰するメカニカル順算式
フィルム巻き戻し : フィルム終端検知で電動巻戻、途中巻戻不可
その他: 裏蓋組み込みのデート写し込み機能あり
画面サイズ : 24×36mm パトローネ入り35mmフィルム
寸法と重量 : W118×H69×D51.5mm 230g
電池 : CR123A 1個、デート用にCR2025 1個
発売年月 : 1990年 3月
発売時定価 : 24,000 円 (ケース付)


カメラ前面のレンズカバー開閉レバーが電源on/offスイッチになっている。
カメラ前面のボタンは上から
 セルフタイマー: 押しながらシャッターを切るとセルフタイマー撮影となる
 夜景(ストロボoff): 押しながらシャッターを切るとストロボ発光禁止となる
 逆光(ストロボon): 押しながらシャッターを切るとストロボ強制発光となる



試写はネオパンSSを使って家の近所で行った。
フィルムとの相性もあるようだが、遠景ではかなりフラットな描写での画像となった。
AFといっても近・中遠の2ステップなので、無限遠はパンフォーカスの深度いっぱいか。
このカメラではISO400のメリハリある今どきのフィルムの方がいい結果が出るかもしれない。


(1) #62 Konica MT-100#1

(2) #62 Konica MT-100#2

(3) #62 Konica MT-100#3


Konica MT-100 / KONICA LENS 34mm F4.5 / NEOPAN SS ND-76 1:1 23℃ 7分


テーマ:カメラ機材 - ジャンル:写真

#61 BLACK SLIM DEVIL
機材紹介第61弾は BLACK SLIM DEVIL

HEADZ SHOPというところから発売されているらしいトイカメラである。
固定焦点、単速シャッター、絞り固定で、フィルムを巻き上げてシャッターを切るだけ、
レンズはもちろん単玉で、ウリは22mmという超広角パンフォーカス画像が撮れるということです。
シックなマットブラック仕上げになっていて、なかなか手触りもよく一見単玉トイカメラには見えません。

#61 BLACK SLIM DEVIL#1


型式 : 35mm レンズシャッター式カメラ
レンズ : SUPER FAT LENS 22mm F11 プラスチック製単玉
シャッター : メカニカル  1/125秒
絞り : F11固定
ファインダー : 逆ガリレオ式ファインダー
焦点調節 : 固定焦点 (パンフォーカス 1.2m ~ ∞)
露出調節 : なし
シンクロ : なし
フィルム装填・給送 : 背面底部ノブ手動巻き上げ、二重露光防止付
フィルムカウンター : 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し : カメラ底部ボタン押切、底部回転クランク手動巻き戻し
画面サイズ : 24×36mm パトローネ入り35mmフィルム
寸法と重量 : W100×H58×D25mm 75g
電池 : 不要
発売年月 : 2009 年 初頭
発売時定価 : 2,940 円


なお、このカメラの姉妹機に WHITE SLIM ANGEL というのがあり、それは純白のボディである。
黒い悪魔と白い天使という冗談カメラですね。  White Slim Angel



このカメラはたまたま某本屋のトイカメラコーナーにあったものを見つけ、
面白そうだし安いので買った。 WaiWai Wide 無き今、超広角のオモカメは貴重である。
なんと言ってもフィルム交換できるのが嬉しいではないか。

実はこのカメラはほぼ同時期にお仲間のFBCさんが購入し、試用しているので、
暫く眠らせてほとぼりが冷めるのを待とうと思っていたのだが、
二番煎じと分かっていても使ってみたい衝動に負けて使ってしまった。
ワイド好きのサガですね。 (^^ゞ

撮影はいつものお手軽ご近所散歩コースで行った。
フィルムは WaiWai Wide に敬意を表してコニミノのセンチュリア400を使った。


#61 BLACK SLIM DEVIL#2
さすが超広角です。いつもの現場がかなり手前まで写り込んでいます。


#61 BLACK SLIM DEVIL#3
さすがに単玉、周辺部は流れていますが、中心部の字は読めます。


#61 BLACK SLIM DEVIL#4
アパートの写り込みと直線の出方を確認すると、意外に歪曲は良く修正されています。
右上に見える黒い陰は私の指です・涙
ボディとレンズがフラットなので、携帯性はいいですが、撮る時には気をつけましょう。
何たって超広角レンズですから。


いかがでしょうか。ちょいブラ撮りでは結構使えるんじゃないでしょうかね。
カラーでの色の出方も至極まともでありました。


BLACK SLIM DEVIL / SUPER FAT LENS 22mm F11 / KonicaMinolta centuria 400S-II


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#60 RICOH ELNICA F
機材紹介第60弾は RICOH ELNICA F

リコーから発売されたコンパクトカメラで、リコー エルニカ F です。
以前ご紹介した RICOH 800 EES (輸出モデル)の国内版で、こちらが本家?になります。
大変よく写るカメラとして未だに人気の高い機材です。


#60 RICOH ELNICA F #1


型式 : 35mm レンズシャッター式距離計連動カメラ
レンズ : RIKENON 40mm F2.8 3群4枚
シャッター : セイコー ESF B プログラム電子シャッター 4 ~ 1/500秒
ファインダー: 採光式ブライトフレームファインダー
焦点調節 : 距離計連動、直進ヘリコイド 1 ~ 5m、∞
露出調節 : CdS受光素子、電子式プログラムオート
シンクロ: X接点、ホットシュー、シンクロターミナルソケット付
       GNセットによるフラッシュマチック機構付
セルフタイマー: 機械式の懐かしいレバーセット式、シャッターボタンでスタート
フィルム感度使用域 : ASA 32~800
フィルム装填・給送: 巻取スプール差し込み式、上部レバー1回操作巻上
フィルムカウンター: 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し: カメラ底部ボタン押切、上部回転クランク
画面サイズ: 24×36mm パトローネ入り35mmフィルム
寸法と重量: 111×71×58mm 400g
電池: 水銀電池HM-N1 2個
発売年月 : 1974 年 3 月
発売時定価 : 25,000 円、ケース 2.000円


このカメラもたまたま出会い頭で見つけて安かったから入手したものです。
試写にはストックしていた懐かしのコニミノ・センチュリア400を詰め、
電池は既に絶版の水銀電池で入手不可能ですので、800 EES同様に
アルカリマンガン電池のLR-44を2個、スペーサーをかまして使用しました。

撮影は京都の白川近辺、少々露光オーバー気味でしたが見てのとおりの結果になりました。
800 EESは中身が全く一緒のネーム違いであることが確認できた次第です。

#60 RICOH ELNICA F #2

#60 RICOH ELNICA F #3


いかがでしょうか。一切余計なことをせず、構えて距離を合わせシャッターを押しただけです。
これも代用電池でも動作に問題はないようです。
やっぱりリコーに外れなしは間違いないと再確認したのであります。


RICOH ELNICA F / RIKENON 40mm F2.8 / KonicaMinolta centuria 400S-II


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#59 FUJICA PicPAL
機材紹介第59弾は FUJICA PicPAL

富士フイルムが発売したお手軽簡便カメラで、単焦点パンフォーカス、単速シャッター、固定絞り
という仕様になっている。要するにフィルムを入れて巻き上げ、シャッターを押すだけしかすることがない。
古くはフジペット、フジペット35につながる簡便カメラであるが、時代を反映してストロボが内蔵されている。
フジペットや同35はお天気を見て露出調整するようになっているが、それすら必要なくなり、
後の撮りっきりカメラ、「写ルンです」のスペックの方に近い。
当時一般に普及してきたASA400のネガカラーラチチュードに頼って撮ってしまおうという割り切り、
暗かったらストロボを焚いて撮ってね、という割り切りに徹したカメラである。

#59 FUJICA PicPAL#0

ボディーカラーは黒・赤・ブルー・アイボリーの4タイプが供給されたが、これはオーソドックスな黒。
ごく一部では優秀なレンズと評価は高かったが、いくら何でも1万円のカメラがこれではねぇ、
と突っつかれた反省があったからなのかどうか、、、、
1984年頃にゾーンフォーカス焦点調節、絞り調節4段とグレードアップしたPicPAL 2に進化した。

名称: FUJICA PicPAL
レンズ: FUJINON 40mmF8 (3群3枚)
撮影距離: 1.2m~∞
フォーカス: 固定焦点(パンフォーカス)
シャッター: メカニカル 1/125秒のみ
絞り: F8 固定
ストロボ: 内蔵固定式、スライドスイッチによるon/off選択、フル発光のみ
       適用範囲: 1.2m~3m(ASA100)、1.2m~5m(ASA400)
ファインダー: 逆ガリレオ式、
巻上巻戻: 背面ノブ式手動巻き上げ、クランク式手動巻き戻し
フィルムカウンター: 順算式自動復元
電源電池: 単3電池×2個(ストロボ撮影のみに使用) 電池なしでも撮影可能
サイズ・重量: 125W × 78H × 51D mm、190g(ボディのみ)
発売年月日: 1982年 10月
発売時定価: 12,500円


試写は京都の蹴上、インクライン近辺で行った。
使用フィルムはISO800ネガカラーの2年ほど期限切れを冷蔵庫の片隅で見つけたので、
それを使用した。多分感度低下でISO200~400程度のレベルになっているものと思われる。

(1) #59 FUJICA PicPAL#1

(2) #59 FUJICA PicPAL#2

(3) #59 FUJICA PicPAL#3

(4) #59 FUJICA PicPAL#4

結果は、「えっ?! これでパンフォーカス?! これで露出固定?!」という仕上がりでした。
人が見つめた写したい対象になぜがピタっとピントが合ってしまいます。
まるで心眼AFが内蔵されてるんじゃないかしら、というのが実感です。
優秀なレンズが優秀なフィルムとコラボしたら、ちゃんと写るという証明のような試写でありました。


FUJICA PicPAL / FUJINON 40mm F8 / KonicaMinolta centuria 800

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127フィルム
127フィルム#1

44判とかベスト判とかいったロールフィルムが以前は比較的一般に普及していました。
フィルムフォーマットとしては35mmの135規格とブローニーの120規格の中間サイズにあたり、
戦前からベス単やパーレットの基本となったフィルム、127規格のものがこれにあたります。
戦後はアメリカで流行したスーパースライドサイズ、44判のリバーサルで一時隆盛となり、
日本でも主に輸出用としてプリモJRとかヤシカ44などの二眼レフが盛んに作られました。
戦後も1970年頃まではどこの写真屋さんでも普通に入手できるフィルムでしたが、
いつしか入手できなくなり、本家コダックやフジでも生産されなくなりました。

今ではカメラを持っていてもフィルムがないので写せない、それが普通の環境になってしまいました。
愛用者の皆さんは苦労してブローニーから切り出し、大事にとって置いた127のスプールに巻き直し
何とか撮影しているのが実情です。

オートマット、セミオートマットのカメラですとこれで実用的には何とかなるのですが、
私のように赤窓でフィルム送りを確認しながら撮るカメラが大半の者にとっては、
切り出したフィルムのコマナンバーをいかにして正確に巻止めるかが至難の業となります。
ブローニーの場合にはセミ判(6x4.5cm)、66判(6x6cm)、69判(6x9cm)のコマ番号が
裏紙に書いてありますが、ベスト判の場合にはベスト半裁判(4x3cm)、44判(4x4cm)、
ベスト判(4x6.5cm)となり、このコマ間隔が合いません。

カメラの赤窓に合わせて近似のコマ番号を赤窓で見られるように切り出す位置を工夫したり、
一旦裏紙を外してコマ間隔の印を書き込み、再度巻き直したり涙ぐましい努力が必要です。
その作業でただでさえ漏光しやすいエッジから光線を引いてしまったり、巻き直しているうちに
指紋をつけたり傷をつけたり、泣くに泣けないエピソードには事欠きません。

そこで何とかまともな127フィルムが手に入らないものか、と探してみましたら、
日本では1軒モノクロフィルムを輸入して扱っているお店がありました。
その価格は1本980円、10本パックで9300円、それに送料がかかるという高価なものです。
では、海外ではどうかと探してみましたら、アメリカに扱っている通販ショップがあり、
まとめて買えば航空郵便の送料を加えても半値強で買えることが分かりました。

そこで注文して購入したのが冒頭写真のフィルムです。
クロアチア製の efke R100 というISO100のモノクロフィルムです。
これは以前から使ったことがあったので、性能は問題ないのは確認済、今回30本注文しました。
冷凍保存しておけば、これで多分私の余命間で使い切る量になるでしょう。

数年前までは maco というドイツブランドのフィルムも手に入ったのですが、長期欠品中、
ひょっとしたらディスコンになって入手できなくなったのかも知れません。
maco にはカラーネガやカラーリバーサルもあったのですが、残念です。

余り必要としないのですが、カラーを撮りたいという気まぐれがおこった時には、
従前通りゴリゴリと120フィルムから切り出して使うことにしましょうかね。


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SC60
先日お仲間の番長さんから赤外写真のスタンダード「赤フィルター」を使ったらどうなるか、
これをコンデジで試してよと挑戦状が来ましたので、早速やってみました。
元々純赤外線用のIRフィルターの他にR62程度の赤フィルターでやってみようかな、
なんて思っていたので渡りに船と試してみた次第です。

ただし、R62が欠品在庫なしでしたので、R60を購入してやってみました。
このR60は、おなじみのケンコーフィルターで言えば「R1」という品目で、
一般のガラスフィルターとしても入手可能なものです。
今回はもちろんコンデジ改造用なので、フジのゼラチンフィルターを購入し切り出しました。

このブログではおなじみの赤外用フィルターIR82を使ったヘビーなのと比べてみます。

(1) SC60フィルター F/6.3 1/400秒 ISO-80
SC60#1

(2) IR82フィルター F/2.8 1/125秒 ISO-80 -1補正
SC60#2

(3) SC60フィルター F/6.3 1/500秒 ISO-80
SC60#3

(4) IR82フィルター F/2.8 1/200秒 ISO-80 -1補正
SC60#4

(5) SC60フィルター F/3.1 1/200秒 ISO-80
SC60#5

(6) IR82フィルター F/2.8 1/80秒 ISO-80 -1補正
SC60#6


とりあえず作ってすぐに自宅ガレージから外を撮ったので、
安直な試写ですがそれなりに効果の違いや意外と似た結果を見ていただけると思います。
”らしく”画像加工しておりますので、個別に見ればほとんど違いは分からんでしょ?
シャッター速度(絞り)にSC60の方がアドバンテージがあるのが分かると思います。
ネタとなった機材が違うので厳密な比較はできませんが、傾向を見るということで・・・・


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