中学生、高校生の頃は結構旧西国街道を自転車で走ってあちこちへ行っていましたが、
最近ではまるで近寄ることもありません。ということで、十数年ぶりに自転車で行ってみました。
我が家は阪急電車の線路際にあるのですが、線路と直交する枚方街道(国道170号線)を北上します。
この道路の阪急とJRの間は八丁松原として昔の姿に整備されていますので、気持ちよく走れます。
JRは高架道路で超えるのですが、ここの歩道橋を自転車を押して登るのは結構ホネでありました。
そこで橋の上でちょっと休憩、走ってくる電車や列車を眺めて息を整えます。
ちょうど昼飯を食ってから家を出たので、札幌から走ってきたトワイライトエクスプレスと出くわしました。
(1)

歩道橋を渡り地上におりますと、昔ながらの町工場や賃貸住宅が結構あります。
このあたりはJR高槻駅に徒歩圏ということもあり、また、電車の車庫もあるということで、
かなり以前からそれなりの工住混在地域となっているんです。
(2)

そこを過ぎますと、橋で超える国道がまだ降りきらないところで旧西国街道に入ります。
旧西国街道は京都と神戸を結ぶ昔の幹線街道で、北摂の山裾に沿うようにくねりながら
細い道路が通っています。道幅は狭く昔ながらの街道筋の家並みも結構そのまま残っています。
こんな道標がありました。ダンプにぶつけられたのでしょうか、上の方が欠けています。
一体何寺までの道のりなんでしょうかねぇ。里程も下はコンクリートで埋められていて読めません。
「是ヨリ六十・・・」、、、「里」ってことはないと思いますので、六十町でしょうかね。
近道で6km余りですから近いとは言えませんが、昔なら普通に歩いて行く距離ですね。
(3)

この道標はこの丁字交差点のコーナーにあります。
右を直進すると旧西国街道で、このまま道なりでゆきますと長岡京を通って京都市内まで通じています。
昔は国道の渋滞を避けてよくこの道を桂の親戚まで車で走りました。嵐山へも一本道です。
(4)

左に曲って進みますと、なんとか寺への近道となり、険しい山越えでポンポン山に迫り、
天王山の裏を迂回し、長岡京まで行ける裏ルートになります。
この道路は渓谷沿いに走り、上手の方には採石場があり、ゴルフ場の開発や住宅開発もあって、
高度成長時代はダンプ街道になっていました。
あの道標もその頃に引っかけられて壊れたのかもしれませんね。
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