2リング前玉回転ピント調節機構となっています。もう一つのリングはズーム調節です。
大体このタイプのズームレンズは最短撮影距離が遠く、1m以内に寄れるものは少ないです。
そのためにズームリングのワイド端、またはテレ端を行き過ぎてマクロ機能が使えるように
片端で不便ではありますが、とりあえず近接撮影の要求に応えるようになっています。
このレンズではワイド端の35mmからボタンを押すことでズームリングが行き過ぎて回るようになっていて、
その区間で簡易マクロ撮影(近接撮影)ができるようになっています。
あくまでも便宜的に近接機能を提供したもので、画質は正規レンジよりは劣る、
というのが建前の世界です。
通常のテレ端(105mm)で最短撮影距離1.5mにするとここまでの寄りにしかなりません。
(1)

それをワイド端からボタンを押して更に進めてゆくとこういう寄りの写真が撮れます。
(2)

(3)

ただ、このワイドマクロはフォーカスリングのように距離調節を微妙に行えません。
ズームリングをほんの少ししか回さなくても、撮影距離が劇的に変わってしまいます。
そこで大体のところでピントを固定し、カメラ(と身体)を前後させて細かくピントを調節します。
大変使いにくいですが、無いよりはマシ、あれば助かることも多いです。
(4)

このレンズのマクロモードは周辺まで比較的均質な画像が得られ、
妙な歪みもでなくて十分実用になります。
CANON T-70 / New FD 35-105mm F3.5 / Konica Minolta Centuria 400