一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
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神苑のN電
平安神宮には西から北を巡って東まで、神宮を囲い込むように庭園が巡っていまして、神苑と言います。
神苑は有料入場ゾーンなのですが、ここはかなり広くて見るものも多く、散策の価値ありなんですよ。


神苑のN電#1

・・・で、神苑に入場して順路に従い歩き出したら、いきなり茂みの中に電車です。
しかも相当レトロ、いきなりのことでびっくりしてしまいますね。

この電車は京都市電の中でも明治の頃に敷設されたナローゲージ(国鉄ゲージ)のもので、
私が中学生の頃まで堀川通を北野天満宮までゴトゴト走っていました。
京都でチンチン電車と言えば、この電車のことを指します。(標準軌のは市電)
京都の市電は標準軌の新路線にどんどん切り替わってゆきましたが、
残ったナローの小型チンチン電車は、ナローから「N」の文字ををいただき、
『N電』の愛称で市民に愛され続け、惜しまれつつ廃止されました。
N電を駆逐した市電も、1978年(昭和53年)までに全廃されてしまいました。

いきなり唐突に、なんで神苑に電車なの?
これについては次の説明看板を読んでみてください。

神苑のN電#2

この日本で最初の電車がチンチン電車として走り出したのが明治28年(1896年)のこと、
そうです、平安遷都1100年記念行事の内国勧業博覧会が開催された年なんです。
平安神宮も、このチンチン電車も内国勧業博覧会のために作られたんです。
日本の国を挙げての西洋に追いつけ時代に、そのシンボルとして作られたものなんですよ。
そのつながりが理解できたら、この電車がここに鎮座している意味が分かると思います。

この電車の運転席は客室の外、雨が降ればずぶ濡れ、風が吹けば吹き曝しです。
この当時の電気の集電はコロ車付ポールですから、ポールを監視する車掌も客室の外です。
私が見た景色の中でも、雨の日には運転手も車掌も全身雨合羽姿で乗務していました。
あの頃には既に廃止が決まっており、最後の姿を見たい、思い出に乗っておきたいと
結構客を集めていたのを思い出します。

神苑のN電#3

神苑のN電#4

事情を知らない人は異様な組み合わせに驚いてしまいますが、
知っている者は思わずニヤリとしてしまう展示なんであります。


PENTAX K-x / smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL


テーマ:京都 - ジャンル:写真

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