一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
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都電
江戸東京たてもの園の一郭に都電が1両保存されていました。

都電#1

内部も観覧できるようなので乗り込んでみます。
非冷房の頃の懐かしい路面電車の室内が現れました。
都電には余り乗った記憶はないのですが、大阪や京都、神戸の市電には良く乗りましたので、
あの頃のゴツゴツした乗り心地、窓のすぐ傍をぶつかりそうに走る車にヒヤッとしたり、
でっかいがま口を腰につけ、カチャカチャと鋏を鳴らしながら切符を売っていた車掌など
現役当時を思い出してしまいました。

都電#2

運転席はオーソドックスでシンプルなレイアウト、これを両手でこまめに操り、
運転手は道路上の線路を走らせていました。

都電#3

開いている乗降口から外を見ると、昨日までご紹介していた再現商店街が見えます。
なにか電車が停留所について、「おお、ここだ」と目的地で降りる時の雰囲気ですね。

都電#4

都電の停留所から商店街を眺めるとこんな感じです。
電車を待っていて、帰りの電車が停留所に入ってきて乗り込むところ、そんな光景です。

都電#5


ところで、この都電の傍に1台のバスが展示されていました。
これは中には入れませんでしたが、懐かしのボンネットバスです。
私が乗ってた頃のボンネットバスよりもかなり古い感じもしますが、
私が小中学生の頃まではこんな感じのバスがどこでも走っていました。
何時しか鼻のない前面フラットのバスにみんな変わってしまいました。

都電#6


江戸東京たてもの園
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和風の店舗
この江戸東京たてもの園には、昨日ご紹介しました西洋モダーンの流行を取り入れたものと並んで
従来の和風建築の店舗も揃えられています。
時代としては江戸期の物から昭和期の物まで、我らがノスタルジーを刺激する物が揃っていました。

これは子宝湯の隣にあった江戸期の居酒屋、時代劇などでは一番お馴染みの物かも知れません。
屋号は鍵屋、安政3年(1856年)に建てられたもので、台東区下谷にあったものだそうです。
1970年頃までは現役の居酒屋として使われていたようで、店内は最晩期の状態になっています。

和風の店舗#1


今度は小寺醤油店、大正期から港区白銀台で営業していたとのことですが、
この建物は昭和8年(1933年)に建てられたもので、醤油屋ならではの和風建築です。
うだつという程ではありませんが、切妻側の外壁が軒下まで一体でせり出していて、
多少は延焼の擁壁として考えられているのかな、という感じがします。

和風の店舗#2


2軒並んだ和風店舗の手前側が和傘問屋の「川野商店」、向こう側が「小寺醤油店」です。
小寺醤油店には醤油倉が併設されていました。

今ではすっかり廃れてしまった和傘ですが、江戸期から昭和の戦後頃までは普通に使われていました。
私が子供の頃、昭和30年代までは我が家にも和傘があり、実際に使っていました。
この店舗は大正15年(1926年)に江戸川区小岩に建てられたもので、
昭和初期では、まだまだ和傘だけで商売が成り立っていたのが分かります。

和風の店舗#3


実は、次の写真は何を撮ったのか判然としません。
路地の裏の方から見上げた感じの雰囲気がとても良かったので撮ったものです。
表通りに面したところが店舗スペース、その裏側に伸びるところは住居や借家にしていたと思われます。
子供の頃町中の親戚の家に行くと、こんな感じの路地に入っていったのを思い出してしまいました。

和風の店舗#4

戦前の昭和期には、新築するにも洋風店舗と和風店舗が併存していたのが分かります。
業種によって和風が似合わない、洋風が似合わないというのもありましょうし、
店主の嗜好や町並みの傾向もかなり影響したのではないかと思われます。


江戸東京たてもの園
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昔の商店街 2
この再現商店街の北の突き当たり、丁字路の正面に立派な建物がありました。
これは何と「子宝湯」という湯屋でした。いわゆる銭湯でありますね。
昭和4年(1929年)に足立区千住に建てられたものとのことでした。

昔の商店街 2#1

昔は銭湯が町内に一軒はあって、町の人のたまり場になってましたね。
それにしても立派な造りです。一流料亭のような雰囲気も醸しています。
実は同時代の京都の銭湯で今も残る船岡温泉もこんな感じでした。


この商店街で、昨日ご紹介した荒物屋の隣でもたれかかるように建っていた2軒のお店、
それが気になるので次に見に行きました。

昔の商店街 2#2

左が武居三省堂という文房具屋、右が花市生花店という花屋さんでした。
武居三省堂は神田須田町に昭和2年(1927年)に建てられたもの、
花市生花店は同年に神田淡路町に建てられたものだそうです。

昔の商店街 2#3

いずれも関東大震災後の耐火に配慮した店舗で、
文房具屋はタイル貼りの外壁、花屋は銅板貼りの外壁になっています。
花屋さんの店構えは今でもありそうな店舗の雰囲気ですね。
文房具屋さんは、このような懐かしい姿のお店を滅多に見かけなくなりました。


江戸東京たてもの園
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荒物屋
早速商店街に入ってみますと、異彩を放って目を引く建物がありました。
3棟並んでいる右側の苔むしたように見える緑色の建物です。

荒物屋#1

正面に回ってみますと、高いところに大きく業容と店名を掲げたであろう看板が目を捉えます。

荒物屋#2

反対側に回ってみてもやっぱり目を引きます。
ここは昭和初期に建てられた荒物屋さんで、丸二商店というお店だそうです。
元は神田神保町にあったとのことです。緑に見える部分は銅板で壁面を覆っています。
これは関東大震災の大火で町が消失した経験から、延焼を防ぐために外壁を保護した仕様で、
震災後に再建するにあたり流行したとのことでした。緑色に見えたのは緑青だったんですね。

荒物屋#3

では店内を覗いてみましょうか。
一応商品は昭和10年頃の扱い品を揃えて再現したとのことでした。

荒物屋#4

荒物屋#5

こざっぱりと並べられていますが、実際には狭い通路をかろうじて確保する程度、
店一杯に商品が山積みになっていたと思われます。
こういう荒物店という専門店も、ホームセンターに押されて随分減りましたね。


江戸東京たてもの園
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昔の商店街
園内に商業用途の建築物、要するに町のお店を集めたゾーンがありました。
もう日が落ちてきて閉園時間も迫ってきましたので、急いで回ることにします。


昔の商店街#1


ここは、いわゆる通りの商店街を再現していました。
道幅が昔基準では広すぎる感じはしますが、展示物を鑑賞するスペースとしては致し方ないところでしょう。
それにしても人の気配がありませんなぁ。入場者が多ければそれなりに賑わいがあるのでしょうが、
この日は殆どすれ違う人もいないくらい空いていましたので、ゴーストタウンのようです。

そうは言っても、おかげさまでじっくり好きなように拝見できるのは有り難いことです。
この商店街の入口、撮ってる私の背面の辺りには昔の交番がありました。
その前には今でも時々現役の姿が見られる丸ポストも据えられておりました。


昔の商店街#2


この交番所は通称萬世橋交番、正式には須田町派出所だそうです。
作られた時期は特定できていないそうですが、明治後期であることは間違いないようです。
萬世橋の袂にあったのをこちらに移築したとのことですので、
現役の頃の姿を私も見たことがあるかも知れません。
・・・・・・・見たことがある、、、ような、ないような・・・

では、そろそろ商店街に分け入ってみることにしますが、
嗚呼、もう時間があまりない!・涙


江戸東京たてもの園
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高橋是清邸
近代ゾーンを歩いていますと、かなり立派なお屋敷を見つけました。これは相当なものです。
確かめますと高橋是清邸だとか、2.26事件の現場になったお屋敷だそうです。
明治35年(1902年)の建築とのことでした。

高橋是清邸#0


立派なものですね。右に見える土塀の向こうには別棟の茶室まであるそうです。
昔はこのような町中のお屋敷を垣根越しにときどき見かけたものです。
子供の頃、お向かいの地主さんの家がこんな感じで、庭は600坪あると言ってました。

このお屋敷の車寄せのある北側玄関口は完全に日陰になっていたので撮りませんでした。
上の写真は東南側の庭越しに撮ったもので、次の写真は南西側から撮りました。
東西の巾は10部屋はあろうかと言う程の大きなお屋敷でした。

高橋是清邸#1


庭に面した廊下のある座敷、2階からの眺望は大きな開口で気持ちがいいでしょうね。

高橋是清邸#2


全開口のガラス戸、廊下を挟んだ和室も全開口の障子、茶の間といえど立派なものです。。

高橋是清邸#3

縁側のある茶の間とその横の勝手口、お屋敷ならではのゆとりある造りです。

高橋是清邸#4


この切り取った感じは、普請のレベルは違いますが、私の子供の頃住んでいた家にとても雰囲気が似ています。
ただし、出入り口は勝手口ではなく、こんな引き戸の一間巾玄関だったんです。
左右は画面外ちょっとくらいで終わってしまってたのが、このお屋敷との違いですね・笑

高橋是清邸#5


勝手口と言っても裏玄関とでも言いましょうか、
家族や書生、傭人が多く出入りしたのでしょう。
大きな下足箱がありました。

高橋是清邸#6


私が産まれた家は祖父が大正末期に借家だったのをお向かいの地主さんから買った家で、
ここまで立派なお屋敷ではありませんが、何となく造りはこのお屋敷と似ている気がします。
勿論かなり小ぶりで、しかも平屋建てでありました。それでも土地は200坪ありました。
終戦間際に病で亡くなりましたが、土建屋だった祖父はその頃結構羽振りがよかったようです。
小学校に上がる頃まで住んでいた家を思い起こしましたが、当時老朽化で既に住み辛くなっていました。
しかし、またこういう家に住めたらなぁ、とこのお屋敷を拝見して思いました。


江戸東京たてもの園
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田園調布の家
次に近代建築のゾーンに回ります。なじみがあって懐かしい家屋がたくさんありました。
まずは大正14年(1925年)に建てられた田園調布の瀟洒な洋館です。
木造平屋建てのこぢんまりした家屋ですが、当時のハイカラ、モダーンを感じます。
うっかりして全景を撮るのを忘れました。

この住宅は北玄関でして、夕日の中で撮りましたら夜中の訪問のようになってしまいました。

田園調布の家#1

外観は白塗りの木枠大窓が目につく明るい住宅であります。
典型的な大正、昭和初期の洋風住宅ですね。

田園調布の家#2

玄関を入ると奥まで通った廊下があり、その左右にドアで仕切られた部屋があります。
洋風とは言え、寸法は小柄な日本人に合わせた伝統的な尺貫法の寸法で仕切られています。
ですので、廊下は結構狭苦しく感じます。

田園調布の家#3

当時では上流家庭にしかなかった電話器も装備されていました。

田園調布の家#4

ここは南西角にあるこの館で一番明るい部屋で、主人の書斎兼応接室といった雰囲気です。

田園調布の家#5

こちらはダイニングです。
この調度が当時の再現なら4人家族と思われますね。

田園調布の家#6

この住宅の建坪はざっと見22~3坪といったところでしょうか、
当時としては珍しく、全室洋室となっていて、和風は一切排除されています。
住んでいたのは大川さんという日本人だったようで、ハイソな憧れのお宅だったんでしょう。
田園調布伝説はこの頃から作られていたんですねぇ。


江戸東京たてもの園
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名主農家の家
次に訪れたのは吉野家という江戸時代後期に建てられた名主役を務めた農家です。
昔の牛丼屋じゃないですよ、「よしの・け」です。  ← しつこいおやじギャグ・汗
元々は現在の三鷹市、旧野崎村にあったものだそうです。

さすがに名主宅、先の同心組頭の家よりも大きく、堂々とした造りです。
玄関で応対ができるように張り出した立派なのが付いています。

名主農家の家#1

こちらには勝手口もありました。
広くて立派な家屋ということもありますが、農作業の合間の出入りということもあって、
現在で言うところのユーティリティスペースへの出入りも兼ねているのでしょう。
前に置かれた自転車が昭和30年頃の現役時代の姿を彷彿とさせます。

名主農家の家#2

勝手口から入って覗くと続き間の和室を通して西窓からの日の光が見えます。

名主農家の家#3

今度は南の縁側から覗きますと、北に向かって二間続きの造りであるのが分かります。
この家屋は昔ながらの田の字に和室が並んだ典型的な姿でありますね。

名主農家の家#4

西南角の座敷には縁側がついていますが、同心宅のような本格的なものではなく、
出入りに便利、作業の合間のちょっとした休憩所という風情ですね。
農家という用途に適した造りであると感じます。

名主農家の家#5



ここは別棟の保存農家ですが、江戸中期の世田谷の物だそうです。
こちらは壁面一杯の長さで軒が深くなっていて、物の保管や作業ができるようになっていました。
このスペースが農家にとっては必需品なのでしょうね。

名主農家の家#6


同心宅と名主宅は同時代のものとは言え、身分も職業も違うだけに造りは違ってました。
規模は別にしても、それぞれ機能的に考えられていますね。
和の匠の知恵と伝統を感じました。


江戸東京たてもの園
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八王子千人同心組頭の家
江戸東京たてもの園内を忙しなく回り始め、最初に目に付いたのがこの建物でした。

八王子千人同心組頭の家#1

八王子市追分町にあったものをここに移築したそうで、江戸時代後期の建築物だそうです。
玄関口から覗いた屋内はこのような雰囲気で、
そう広くはありませんが、それなりの格式を感じるしっかりした造りです。

八王子千人同心組頭の家#2

座敷には縁側があり、顔見知りはここで接客したり、暑い時には涼んだり、
色々使い勝手のよい間取りのように感じます。

八王子千人同心組頭の家#3

薄曇りのこの日でしたが、雲の切れ間から強い夕日を受ける瞬間がありました。
その昔、この家の主である同心も縁側からこの眩しい夕日を眺めたのでしょうかね。
そんな想いを起こさせる景色でありました。

八王子千人同心組頭の家#4

この同心居宅を裏から眺めると、こういう造りでした。
北西角に厠があるのが分かります。

八王子千人同心組頭の家#5

豪華とか華麗とかいう造りとは対極にある質素な佇まいですが、
細部に至るまで丁寧に作り込まれており、和の美を感じる住居でありました。


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江戸東京たてもの園へ
西武新宿線花小金井駅から目的地までは1.5Kmほどあります。
バスの便もあるようですが、これくらいなら散歩してもいいでしょう、
ということで歩き始めました。

おお、なかなかええ遊歩道ではありませんか。

江戸東京たてもの園へ#1

この遊歩道は200m程で終わり、ここからは小金井街道を南に進みます。
この道路は小金井公園に向かって緩やかな上り道になっていまして、
おまけに道筋はばんばん車の走るただの道路、ろくな景色じゃないしなぁ。
沿道にはケバいファミレスがある程度、バスにした方がよかったと悔やんだ次第です。

江戸東京たてもの園へ#2

やっとこさ小金井公園に着きました。既に午後3時半近くになっています。
広大な武蔵野の森が残る心地よい空間です。
歩きながら悔やんだことなど忘れ、また元気になってきました。

江戸東京たてもの園へ#3

江戸東京たてもの園へ#4

森の中を抜けること2~300m、目的地の江戸東京たてもの園が見えてきました。
既に午後3時半頃になっていて、冬の日は傾いてきています。
10月~3月の入園は午後4時まで、閉園が午後4時半になっていますので、
自然に歩む足取りが速くなります。

江戸東京たてもの園へ#5

園内ではもう梅の花がほころび始め、一部は花をつけておりまして、
春近しを感じさせます。  ・・・が、寒かったです。

江戸東京たてもの園へ#6

さすがに冬の寒い日で、しかも夕方ともなりますと入園者はパラパラ、
滅多に人とは出会わない有様で、入口近くのカフェテラスも休業しておりました。

江戸東京たてもの園へ#7

このあと1時間程で園内を散策させていただきましたが、
その模様は明日からご報告をするとしまして、4時半になりますと閉園の放送があり、
退出を促されました。あと1時間はいたいなぁ、と思いつつ、次はゆっくり来よう、
と名残惜しい江戸東京たてもの園を後にしました。

小金井公園に展示してあるSLの姿も、もうはっきり見えないくらい日が落ちていました。

江戸東京たてもの園へ#8

帰り道は、もう暗くなってきているし、素直にバスに乗ることにします。
今度はJR武蔵小金井駅までバスで戻りました。
来る時は徒歩で20分くらい、帰りはバスで5分余りでありました。


江戸東京たてもの園
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