一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
201105 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 201107
5ドア電車
京阪電車には日本で最初に走った5ドア電車(1両に片側5個の乗降扉のある電車)5000系が現役で走っています。
京阪電車とくればBINくみちょ~の地元、いささかシマ荒らしで心苦しいのですが、折角撮ってきたので掲載します。

5ドア電車#1

上の写真は中之島線開業の頃から採用されたイメチェンカラー、
次の写真は元々の京阪電車のオリジナルカラーであります。

5ドア電車#2

傍で見ると質実剛健、結構厳つい顔つきでありますが、デビューしたのは1970年、
当時は高度成長経済のピークの頃、既に一部区間では複々線になっていましたが、
殺人的ラッシュで乗車率が190%を越え、編成両数をMAXの7両にしても積み残しや遅れが常態化、
その乗降遅延解消のための切り札として投入されたのがこの電車であります。

しかし、乗客サービスで競争してきた関西の私鉄として、通常時間帯に着座率が下がるのは避けたい、
そこで考え出されたアイデアが、ラッシュ時には5ドアを活用して乗降をスムーズにし、
ラッシュ時間帯以外では3ドア車として運転し、5ドアの内2ドアを閉め切ってそこに座席を設けるという手段でした。

平時に閉めきりとなる乗降扉は、乗客が間違えないよう腰から上の外側を無塗装とし、
『ラッシュ用ドア』というステッカーまで貼って視認性に気をつけています。

5ドア電車#3

その閉め切った扉の車内側はこのように座席になっています。
ラッシュ時にはこの座席が天井まで上がってここから乗降できるようになります。

5ドア電車#4

実際の車内の様子は、次の写真のようになっています。
座り心地は背もたれが薄いので、固定座席との差は背中で感じますが、
座面はちゃんとクッションが入っており、簡易座席といったサービス低下を感じるものではありません。

5ドア電車#5

日中も開閉する残りの3扉は、このように普通の電車そのままですので、
乗り込んだら一般の3ドア車と殆ど違和感がありません。

5ドア電車#6

この後、首都圏でも5ドア車や6ドア車が導入されましたが、関西圏でこれに続く会社はありませんでした。
線増しや列車増発や編成両数増で対応するとともに、関西圏ではじわじわと人口減が進んできましたので、
一般乗客が不快を感じるような電車はもう出てこないのではないかと思われます。


SONY NEX-3 / E 16mm F2.8


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.