元三(がんさん)大師は比叡山中興の祖として知られる第十八代天台座主良源のことで、
元旦三日に入寂したことからこの名で呼ばれるようになりました。
おみくじの創始者と言われ、また災厄を祓うため自ら夜叉と化したと言う伝説も残っています。
大阪ではこのお堂が信仰の中心だったと伝えられ、今では「入試合格祈願」で有名です。
ということで、ここには大きな縄で編んだ知恵の輪があり、
「頭がよくなりますように」と祈りながら潜ると御利益があるそうです。
で、私も遅まきながら潜ってみましたが、以来20日余り、
さして効果があったようには思えませんのですよ・泪
どうやら頭の柔らかい子供の頃にやらないと、御利益は得られないようです。
こちらにはお百度石もありまして、受験シーズンともなりますと、
親御さんが合格祈願にお百度を踏む風景がよく見られます。
どうもご本人がお百度を踏んで、というのはなかなか見られませんが、どうなんでしょう。
先にご紹介しました四天王寺庚申堂では、三猿が乗っかっていてそれを撫でて回りましたが、
ここでは戻ってくる度に転法輪を回してお百度を踏むことになるようです。
しかしねぇ、お百度石とお堂の距離が短く、お参りのハードルは低いとは言えますが、
ここは墓所のど真ん中、お墓の中を行ったり来たりというのは、気分的に辛いかも。
ここでお百度参りをする方は殆ど昼間ということなので、さほど恐怖は感じないでしょうが、
これが夜間で、しかも連れもなくということになりますと、まさに肝試し大会になりそうです。
SONY NEX-3 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS