
阪急電車7456号の運転席です。
回磁チョッパ制御の7300系2連と最新のVVVF制御の8300系6連との混結編成です。
元々7300系2連は通勤ラッシュ時に8連を10連にするための増結用で用意されました。
しかし、通勤ラッシュの混雑緩和が進み、10連運転本数が減少し、余剰となってきました。
その後、7300系の後継で増備された8300系を敢えて6連で製造し、
この2連と組み合わせて8連とする運用で合理的な増強を図っています。
7300系は1980年代半ばを中心に製造された車両で、
それ以前のアナログ制御、アナログ表示と、以降のデジタル化との過渡期に作られたため、
1ハンドルマスコンの運転操作体系にデジタル表示の速度計という設定ながら、
電圧、電流、空圧などのメーターは全て旧来の機械式動作の針式メーターです。
1989年から製造された8300系では全ての状況表示がデジタル化されています。
こういうアナログメーターの残る運転台を見ると、いかにも電車という感覚になるのであります。
この7300系も既に車齢が30年~35年、他社ではそろそろロートルと言われる頃になってきましたが、
持ちの良い阪急電車ではまだまだバリバリの現役まっただ中、車齢50年を超える2300系に負けていません。
7300系はそのままでもきれいなのですが、8連1編成が更新工事を受け、
8300系と見まがう姿に変身しています。 まだ20年や30年は活躍を見られることでしょう。
Nikon D40 / SIGMA AF ZOOM 18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM