普段は特に冠もつけず、親しみを込めて八幡さんと呼んでいます。
ちょいと古い町には大抵あるのが八幡さん、
子供の頃に境内で遊んだ経験者も多いでしょう。
我が町の八幡さんもそんな存在で、創建は不詳ですが、
洪水により応神天皇の像と白羽矢がこの地に流れ着き、それを祀ったのが起こりと言われています。

曰く因縁は半分眉唾物としても、なかなか由緒ありげな立派なものであります。
戦国期にはキリシタン大名の高山氏の兵火で焼失しましたので、
遅くともその頃には存在したのは確かなようであります。
江戸時代初期に高槻城主となった松平家信は、社領を寄進するほど厚く祀り、
その後も高槻城の守護神として、歴代城主の信仰が厚く、大切の祀られました。
拝殿は大仰なものではなく、小ぶりで品相のよいものであります。

お守りする狛犬も、プリンとしたお尻の可愛いものでありました。

広い境内は良く清掃され、気持ちよくお参りすることができます。
境内には末社の稲荷神社、月読神社などがあり、参拝の方は順に回っておられます。

古い順者だけに樹齢数百年という樹木が境内に茂っていまして、
心地よい木陰を提供してくれています。

クヌギ、クスノキなどの古木は神木として扱われ、
残念ながら枯死したものも一部が枝を落として大事に保存されています。


八幡さん、住吉さん、天神さん、お稲荷さん、
このあたりのお馴染みの神社に来ると、何故かホッとするのであります。
PENTAX K-x / smc PENTAX DA L 18-35mm F3.5-5.6 AL