東に向かって国道25号線を辿り、JR環状線の寺田町駅を目指します。
普通に歩いて10分ほどですし、上町台地からずっと下り坂になりますので、
猛暑の中でも楽に歩けるでしょう。
道路沿いに茜丸の店舗がありました。
ここの「五色どら焼き」は、五色の甘納豆(金時豆・虎豆・うぐいす豆・白小豆・小豆)が入った
小豆と麦の餡を使っていて、大阪では定番のお土産です。

35℃の猛暑ではどら焼きに手は出ず・泪
パスして暫く坂を下って行くと「かすうどん」の看板を見つけました。
「かす」は、牛の小腸(ホルモン)を細切れにして油で揚げた「油かす」のことで、
大阪風の出汁に合った独特の風味で、天かすとは違った味を美味しくいただけます。

しかし、残念ながら店は開店前でした。
ぼちぼち昼時やけどシャーナイな、とパスしたところで、寺田町の駅に着きました。

寺田町駅は天王寺駅から一駅隣にあり、明治26年開業の城東線の追加新駅として昭和7年に開設されました。
ガード下に入りますと、鉄骨の橋脚などに時代を感じさせる物が多く遺っています。

ガード下にある駅構内は、緑の窓口や自動改札機があるものの、
何十年前から大して変わっていないなぁと感じさせる雰囲気であります。


実は私、寺田町駅に来たのは高校生の頃以来のことで、それは50年近く前になります。
当時、アイワという会社のカセットデッキをステレオにつないで使っていたのですが、
その規格が独自規格の一品もので、その頃出回り始めた汎用カセットテープの規格と異なっていました。
あるとき雑誌の広告で、そのデッキを新規格のテープの仕様に改造しますというのが載りました。
確か改造費が2千円だったと記憶していますが、営業所に持ち込めば2週間くらいでできると言われ、
その頃アイワの営業所があった寺田町まで電車で来て改造依頼しました。
当時の駅前は木造か鉄骨バラックかコンクリート造りでもせいぜい2~3階建ての建物ばかりが雑然と広がる、
小さな会社や町工場や商店や住宅が混在した場末感漂う町でありました。
改造完了の連絡を受け、受け取りに行きましたら、
見た目が筐体そのものから変わっていて、新品と交換したの?という感じの大改造でした。
新品と違うのは、箱や付属品がついてなくて、保証書代わりの修理票ということくらいです。
あの頃、山水(サンスイ)は都島、中道(フィデラ)は難波など、営業所に持ち込むと、
自分仕様の使い勝手に結構融通を利かせて安価に改造をしてくれました。
何かと便利で有り難い時代だったなぁと思い出しました。
PENTAX Q7 / PENTAX-02 smc-PENTAX 5-15mm F2.8-4.5 ED AL