そして駅のすぐ横に急な石段があり、それを上れば通称八幡平という山上台地の展望台に出られます。
今回はお参りをせずにその展望台に上がり、京都を眺めることにします。

手すりを持たないと怖いくらいの急な石段を上りきると、山上の緑濃い台地が広がっています。
ここには八幡さんにお参りしてから、緩やかな山道を通って来ることもできます。

ここは知る人ぞ知る眺望の良いスポットですし、竹細工の教室も開かれる工房もありまして、
来たついでにここへ立ち寄る人も多いのです。 私はついでではなくメインなのですが・・・・

工房の横のちょいとした休憩所では、この日は観光客も少ないと読んだのか、
竹細工の職人さんが黙々と加工作業をやっていました。
陽気はいいし、好天だし、風の通る屋外作業は心地よいでしょうね。

この工房前を通り抜けた先に展望台があるのですが、この八幡平は意外と広く、
古木に囲まれた広場は適度な木漏れ日に包まれて、とても心地よいのです。

ここが展望台です。
宇治から京都盆地全体、淀川を通して天王山あたりまで、空気と目が良ければ一望できます。

展望台の一画には谷崎潤一郎の立派な文学碑が据えられています。

谷崎の小説 『蘆刈』 は大山崎から橋本へと渡る淀川の中州が舞台であり、
中で、男山にかかる月に見惚れる描写があることから、谷崎生誕百年記念事業で建てられました。
ちょいと記事のボリュームがオーバーしてきましたので、展望台からの眺望は明日に繰り延べます。
SONY NEX-6 / E 10-18mm F4 OSS