1日の乗降客数が概ね6~7万人という大きな駅です。
この南側は、古くから開けた土地なので非常に建て込み、再開発が進んでいません。
駅沿いの道路も狭く、自動車がすれ違うのがやっとというレベルです。

この駅の1階にはスーパーが入っていて、開店時間が7:00~23:00、年中無休です。
とても便利が良いので、私だけでなく多くの利用者で賑わい、繁盛しています。
この狭い道路は、不法駐輪の取り締まりが厳しく、ほとんど放置自転車は見当たりません。
上の写真の奥の方、スーパーの向こう側に100台余が駐められる管理された駐輪場があります。

ここは、元々スーパーの利用者のために設けられた場所ですので、
1時間までの利用なら無料、1時間超でも6時間ごとに300円と割安です。
屋根の下にあって雨でも安心、電車利用者が利用しても便利で安全と思われます。

平日の昼間にこの写真を撮っていますが、まだ空きもあって、客にも好評です。
ところが、通勤での電車利用者には、ギリギリ2メーターとなり600円の負担、
これが堪えるようです。 ま、スーパーのお客さん利用優先というところか。
すぐ横に改札口に直結しているエスカレーターがあるんですけどね。
この駅ビルの2階には、千台を超える自転車を置ける駐輪場があり、
そこは1回200円で利用でき、割安な月極利用もできるので、こっちは通勤通学者用ということでしょう。
このような用途別棲み分けになっているのですが、その大駐輪場にも結構空きがあるのです。
では、不法駐輪取り締まりで追い出された自転車はどこへ??
じつは、スーパーと、その奥の駐輪場の更に奥、雨に濡れずに通れる駅ビル下の歩道に溢れているのです。

元々この歩道は、駅利用者が雨に濡れずに歩けて、狭い車道を歩く危険から守る目的で設けられました。
有料駐輪場には駐めたくない、でも駅近に駐めたいけど不法駐輪取り締まりで追い出された自転車が、
この歩道に溢れかえって駐められることになりました。
行政側としては、正規の駐輪場に駐めてもらいたいのですが、まだ自転車総数に追いついていません。
一切金を払いたくない通勤・通学者とのせめぎ合いと、多すぎる自転車がこの悩ましい事態になってしまっているのです。
行政も、あまりの数の多さと、路上駐輪よりはまだマシと大目に見ている内にこの始末です。

今ではこのような掲示をして、買い物客や短時間駅利用者は大目に見ます、
でも、通勤通学で毎日使う常習犯は許しません、正規の駐輪場を使って下さい、
という方針で臨んでいます。
放置自転車は、時折抜き打ちで入る取り締まりで、朝9時過ぎにトラックで一斉撤去しています。
実はこの歩道、一人がカニの横這いで通るのがやっとという状態で、
車椅子、老人車を使う老人、ベビーカーを押したお母さん、杖を使う人が通れず、
一番必要としている人が歩道を通れないのが現状なのです。
更に一歩踏み込んだ対策が必要と思われます。
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