17日に 『前祭(さきまつり)』 、24日に 『後祭(あとまつり)』 が行われます。
今年は前祭で23基、後祭で10基が参加し、
長刀鉾、函谷鉾、月鉾などの有名どころが前祭巡行となり、華やかさでは勝ります。
しかし、今年は何と150年ぶりに大船鉾(おおふねほこ)が復活し、後祭で巡行することになりました。
大船鉾は嘉吉元年(1441年)の建立とされ、祗園祭の山鉾の中でも由緒のある鉾です。
応仁の乱(1467年で他の山鉾とともに焼失、23年後の明応9年(1500年)に再興しましたが、
その頃は人形だけを乗せた比較的簡素な「舟」でしたが、江戸時代に次第に装飾が加えられ、
囃子も加わって、「船鉾」と呼ばれるようになりました。
ところが、天明の大火(1788年)で神功皇后の御神面を残して焼失、
文化元年(1804年)に以前にも増して豪華な鉾として再興され、大船鉾と呼ばれました。

現在残る懸装品や金幣はこの後に整えられたものだそうですが、
元治元年(1864年)の禁門(蛤御門)の変により木部を焼失、以後は休み鉾となっていました。
それが今年から復活するのです。
それも、後祭10基の山鉾で唯一の鉾として、巡行の最後尾を飾る復活ですから、期待も大きいのです。
・・・・ということで、35℃の酷暑の中、拝見に行ってきました。
四条通から新町通を少し下がると、、、、ありました!

さすがに伝説の名鉾、大きいですねぇ、立派ですねぇ。
今年の祇園祭で一番の話題になっている鉾ですから、ハンパない人が見物に来ていました。

狭い通りですので、なかなかすっきりと全景を眺められませんが、
斜め前から拝見しますと、大きな船形の実に堂々とした鉾でありました。
舳先には実に豪華な金幣も飾られています。

真横から拝見しますと、多の有名どころよりも背が高く、威風堂々とした鉾であります。
シャシンは、右が舳先です。

後部には昔の外洋和船に見られる櫓が乗っています。

船底?には、巡行の時の辻廻しで使う割竹が備えられていました。
これを見ると、明日はいよいよこれが曳かれてゆくんだなぁと実感できます。

前祭の巡行は、過去50年間の1回巡行と同じ四条通→河原町通→御池通と回りますが、
後祭は逆コースをたどって、御池通→河原町通→四条通と進みます。
今夜の宵山、明日の巡行が楽しみですね。
PENTAX K-3 / TAMRON SP AF 10-24mm F3.5-4.5 DiII LD [IF]
2014. 7. 24 後祭巡行のTV中継より大船鉾の辻廻しのシーンを持ってきました。
