その交差点から室町通を少し上がると、黒主山にあたります。

黒主山は桜の花見をする大伴黒主が表現されていて、この時期に汗をかいて眺めるには不思議な景色です。
小型の山ながら、前垂れ、水引から黒主の衣装まで重文クラスの懸想品がてんこもりです。


そこから室町通を六角通を越えて下がったところに、鯉山があります。

鯉山の御神体は、全長1メートル50に及ぶ木彫の見事な鯉で、名工左甚五郎作と伝わっています。
山の上に大きな鯉が躍動しており、龍門の滝をのぼる鯉の勇姿を表現しています。
鯉山の周囲を飾るタペストリーは、16世紀にベルギーのブリュッセルで織られた壁掛だそうです。
残念ながら、まだ飾り付けが全部済んでいませんね。

ここで一旦室町通を上がって六角通を東に入りますと、烏丸通の手前で浄妙山に出会います。

浄妙山は平家物語の宇治川の合戦にモチーフを獲った造りですが、
私が見た限りでは、狭い六角通でも余裕で置ける小型の山で、
おそらく祗園祭の山鉾の中で最小クラスと思われます。

祗園祭の後祭の山鉾を見て回りましたが、ここまでで7基、
あと、役行者山、鈴鹿山、橋弁慶山の3基が残っていますが、時間の都合で回りきれませんでした。
心残りながらこの日は退散、翌日にKBS京都放送の巡行中継で拝見しました。
PENTAX K-3 / TAMRON SP AF 10-24mm F3.5-4.5 DiII LD [IF]