
我家の南面の庭にあるガレージには車がいなくなり、走り回っていた犬もいなくなり、
母も庭に出ることがなくなり、私も洗濯物干し以外で出ることがなくなり、
普段は全く静かで、何かが動く気配のない空間になってしまいました。
ここの居心地良さが気に入ったのか、いつしかぶちゃいくな顔の野良猫がよく逗留するようになりました。
餌はやらないことにしているので、居着くことはなく、巡回の途中に暫くご休憩という感じでしょうか。
この時期、朝晩は冷え込むものの、日差しのあるところはポカポカとして暖かく、日向ぼっこにはいい塩梅です。
午後のひととき、ガレージの屋根に日が差すと、ここは絶好の日向ぼっこポジション、猫はそこで昼寝となります。
丁度この時間帯は、母のベッドを置いているリビングにもカーテン越しにいい日差しが入り、
横になって居眠りをする母にも猫にも心地よい小春日和が満喫でき、うららかで静かな時が過ぎてゆきます。
そして、日が傾きだしてそろそろ日差しが外れ出す頃、猫はむくりと起きて大きく伸びをし、
掃き出し窓からカーテン越しに室内の母をのぞき込んで、どこかに去って行きます。
小春日和が楽しめる時期だけ限定の、日常であります。
PENTAX K-3 / smc PENTAX 18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR