
この時期になると、何となく気になって青果店の店頭をのぞき込むことが多くなります。
「そろそろ “市田の干柿” が出てへんかなぁ・・・・」
そんな待ち遠しい気分になるのであります。

これの味は絶品、私も母親も、そして随分前に亡くなった祖母も大好物だったのです。
入歯でも食べられる柔らかさと、濃厚な自然の甘味に魅了されていました。
身の締まった柿を汁気が消えて小さくなるまで干して、丹精込めて作られた保存菓子です。
おかげさまで軟らかさを保ちつつ、しかもその歯触りはどこを囓っても均一で、
そのねっとりとまとわりつく干柿を一口含むと、口中に上品な甘味がいっぱいに広がるのです。
今年のは7粒入って645円、1粒が90円以上の高価なものですが、
1シーズンに2~3回は買ってくるほど美味しいのでありますよ。
考えてみれば、いつも買ってくるお茶菓子(和菓子)でもこれ以上の値段ですから、
ちょいと贅沢するくらいで納まってくれるので、納得できる “お菓子” です。
今年も上出来を味わわせていただきました。
SONY NEX-6 / SONY LA-EA4 + SIGMA AF 18-125mm F3.5-5.6 D DC