一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
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「災」
年の瀬も押し詰まり、今年1年を振り返ってみますと、
特に当地では異常気象と自然災害に尽きる気がします。
かつて無い猛暑というか、酷暑に見舞われたこの夏、
大阪北部地震、西日本豪雨、台風21号直撃と、立て続けに痛めつけられました。

毎年恒例の今年の漢字一文字は 「災」 となりましたが、やはりしっくりと腑に落ちます。

「災」#1

私の住む高槻市は、大阪北部地震の震源地にあたり、激烈に揺れました。
以前の阪神淡路震災や東日本震災に比べ激震時間が短かったので、我家の家具調度は散乱しましたが、
建物自体に損壊はなく、ガス遮断、水道の濁り回復まで不自由した程度でした。
市内でも倒壊建物は少なかったものの、一部損壊のダメージが多く、被害の大半は屋根や壁の崩落でした。
特に屋根の崩れ被害は市内2万軒に及び、ブルーシートを掛けた家屋ばかりが目立ちました。
当然修繕業者の奪い合い状況となり、当座のしのぎで危険を冒して自前でブルーシートを被せ、
土嚢で押さえて雨露を何とか凌ぐ程度の緊急手当ての上、業者待ちの状況です。

その状態で集中豪雨に見舞われ、台風の直撃を受け、
何度もブルーシートを飛ばされ、屋根の傷みが進み、何度も張り直すの繰り返して、
遂に住み続けられる状態でなくなって退避した方も多くいます。

現在、屋根の補修工事の順番待ちは、来年いっぱい掛かっても終わらない状況だとか、
高齢所帯の方からは、「わしらが生きてるうちにまともな家に戻るやろか」 という嘆きが聞こえてきます。
一部損壊では殆ど公的支援を受けられず、修繕資金の目処が立たずに自宅を手放した方もいます。

写真のお宅は地震で屋根が崩れてから半年、いまだ修繕手つかずのままであります。
公的支援も受けられず、業者手配の目処も立たず、復旧の目処さえ建たない家屋が多く残っています。
ブルーシートが除かれ、元の街並みに戻るにはまだまだ先は長いと憂鬱になってしまいます。


FUJIFILM FinPix F550EXR


テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真

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