言ってみれば前夜祭が例年より多くの人出になるだろうと予想されました。
かと言って山鉾巡行の17日は平日、おいそれと仕事を休んで見に行くわけにも、
ということで、人出覚悟の宵々山に夕方から出掛けてみました。
電車を降り、薄暮の烏丸から四条通を東に進みますと、お馴染みの長刀鉾がありました。
予想どおり物凄い人出で、鉾の周りは人だらけ、自分の思うように進めません。
車線を絞った四条通でありますが、言われるままに歩くしかありませんでした。

それでも最接近した場所では祗園囃子が心地よく響き、いやが上にも祭の雰囲気が盛り上がります。

巡行では常に先頭を切る名門中の名門長刀鉾ですが、囃子方には子供も入っておりました。

四条通の四条烏丸交差点を挟んだ大宮側には、これも有名な函谷鉾がありました。
こちらの提灯にはもう灯が入っておりました。

四条通、函谷鉾のずっと向こう、大宮寄り南側には月鉾が見えます。
暑い夕日の照り返しが、改めて夏の祭を意識させます。

四条通から狭い室町通を北に分け入りますと、菊水鉾が見えてきます。
見えてからそばに行くまで時間のかかることと言ったら・・・・・泪

私はこの菊水鉾の唐破風造りの屋根が大好きなので、どうしても毎回見ておきたいのです。
動く宝物館と言われる鉾や山でありますが、中でもこの菊水鉾の雅な姿には萌えてしまいます。

その混雑甚だしい室町通から、更に狭い錦小路を東に入ります。
よくまぁこんな所にというところに占出山がありました。
デンと座っている山の横を、やっとすり抜けられる程度の狭い小路であります。
山の横では、その山独自のちまきや手拭い、護符などを販売しており、
これらの収入が山鉾の維持管理に充てられます。
この収入がないと、町内の拠出金だけでは山や、ましてや鉾の維持管理はできません。

私などは山や鉾に見とれ、申し訳ないけど屋台がこんな所にあると通りにくくて困るのですが、
子供や祭の雰囲気を楽しみたい人にとっては屋台店も大切な祭アイテムなのでしょうね。

他にもいくつかの山や鉾を拝見したのですが、これ以上ご紹介してもと思いますし、
私自身、人いきれで少々バテてきましたので、今年の祗園祭ご紹介はこのあたりで切り上げます。
ホントは山鉾巡行も久しぶりに見てみたいのですが、今年こそと思ってはみるものの、
昔は普通に見られた路傍も人で溢れ、見所の場所は有料観覧席になってしまっていますので、
ドアツードア30分で行ける場所で行われる地元のお祭りではありますが、
近年では年々遠い存在になってきていることが、何か寂しい気がしています。
今日の山鉾巡行は好天に恵まれ、というよりも好天過ぎて35℃超のカンカン照りの猛暑日になり、
沿道には15万人ほどが詰めかけたとか、イヤハヤ見物された方は大変でしたでしょうね。
これがために身体を壊した、なんてことのないように願っております。
SONY α700 / SIGMA AF ZOOM 18-125mm F3.5-5.6 D DC
- 関連記事
-
- 大船鉾の復活 (2014/07/23)
- 祗園祭宵々山 (2012/07/17)
- ♪コンチキチン (2012/07/16)
TV観戦が一番じゃないかしら?現場の臨場感には欠けますが。
TVと言いましてもねぇ、33も山と鉾があったらお目当てのものにはなかなかあたらなくて・・・・
行かないと見られないし、行ったら行ったで疲れるし、夏祭は大変でございますわ。
温暖化というのもあるでしょうが、都会地ではコンクリートで地面を覆ったヒートアイランド現象、
この蓄熱システムが拍車をかけているんだと思うんですけどね・涙
自然のみならず、政治経済人心も結構傷んできている日本なのに、
恋しく思ってもらえる日本っていい国なんだなぁ。何とかしなければ・・・・
某蚊取り線香のCMじゃないですが、夏の始まりを意識しますね。
昔は祇園祭の山鉾巡行の直前に梅雨が明け、あっちいなぁ、と言いながらタオルを首に掛け団扇で扇いで
行列見物をしたものですが、今年なんて日差しのあるところで2時間も眺めてたら、救急車ですよ。
本来はいよいよ夏、油照りの夏に向かって腹を括るタイミングでしたが、今年は夏真っ盛り、
8月16日の大文字、五山の送り火はどうなるでしょう、、、、いささか心配になります。
めまいがするほど暑く、それが風情に感じるから不思議でした。
私もここ長いこと祇園祭では宵山、それも薄暮の頃にしか行ったことがありません。
以前お盆の時にサムスルさん帰国歓迎灼熱オフをやりましたが、あの日が最高気温38℃、
ブラ撮り中に誰かが行き倒れにならないかと、気が気じゃなかったですね・笑