
世の中お盆休みで、私のようにカレンダーどおりの出勤となっているサラリーマンは、やはり少ないようです。
今日も、いつもの千中セルシー一服ゾーンからぼんやりと広場を眺めてみますと、
いつもなら通勤でせわしなく大勢が行き来しているのに、明らかに人が少なく、パラパラといった感じでした。
世間で「お盆だから休み」というのは、変わらず根強く残っているようです。
通勤電車も、最大公約数で統計をとったのでしょう、8月13日~15日が休日ダイヤになっていました。
私の出勤も、電車の間引きと乗り継ぎ待ちで、普段より15分到着が遅れています。
一般にお盆は旧暦の7月13日から16日の4日間とされていますが、
地方色豊かなローカライズされたバリエーションも多いようです。
一番の違いは暦への合わせ方でしょうか。
①旧暦(太陽太陰暦)の7月13日から16日 (本来の姿)
②新暦(グレゴリウス暦)の7月13日から16日 (見た目の日付だけを合わす)
③新暦の月遅れで、8月13日から16日 (旧暦の季節感と合わせる)
①は、新暦ベースで動いている社会で、毎年新旧日付がずれるといろいろ支障が出るので、
次第にすたれてきて、一部の地域で行われるだけのやり方になっていますが、
本来の15日は満月、その翌日にお送りするという趣旨とは矛盾しません。
②と③はカレンダーとの違和感をなくすために新暦の導入に伴って考案されたようで、
お月様の姿形には目を瞑り、②の7月は都会地で、③の8月は田舎で、という住み分けをして、
お互いの親類縁者が、それぞれの所へ行き来しやすいようにと考えられたようです。
でも、働き蜂はまとめて休んで帰郷なんてできない状況に、双方の休みを合わせる方向になり、
③の月遅れで行うのが大勢を占めるようになってきたと感じます。
日付も12日からというところもあり、厳密にいつからいつまでと決まったものはありません。
しかし、12日のTVニュース報道系バラエティ番組で、
司会者が「今日(12日)は盆の入りです」などと当然のごとく言ってました。
キー局のある地域、あるいはその司会者の慣習で12日なのかもしれませんが、
全国ネットの番組であるならば、もちょっと配慮するデリカシーと自覚がほしいところです。
ちなみに私んとこでは、
8月13日に迎え火を焚いてお迎えし、16日に送り火を焚いてお送りする、
子供のころは家の前でリアルに薪を燃やしてやっていました。
しかし、街中で火を焚くことがだんだん難しくなってできなくなり、
迎え火をやらなくなり、京都五山の送り火が16日夜に行われますので、
それで代用してお送りする、そんな風に変わってきています。
また、お盆の法事や墓参も、14日か15日のご先祖様がいる間に執り行うのが本来ですが、
年寄りが増えたことと、移動の殺人的な混雑を避けるということで、
16日の送り火の後の土日で集まれるときは集まることにしています。
「やろう」「やってほしい」という本家筋は若い人でも70代半ば、
すたれる日が来るのはそう遠くないでしょう。
お盆休みと言っても、近年では法事を口実にした遊興遊山の色が濃くなってますので、
それでいいんじゃないでしょうかね。 杓子定規に縛ることもないでしょうし。
FUJIFILM FinePix F550EXR
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あっち行ったり、こっちへ行ったり
2日間かかります。
それぞれに飲み食いをして
今日は疲れています。(笑)
しっかり休むことにしています。ここ数年は介護
があるので遠出はしません。ごろごろしてちょっと写真を写し、いつもはできない晩酌を
少し飲む、ささやかなものです。
どっと疲れが出てきて「あ~、やれやれ」となってしまいます。
たまにしげきをうけるのもいいけど、普段どおりってのが一番いいです・笑
正月やGW、お盆なんて休めたことがありませんでした。転職後の現職場はカレンダーどおり、
実は、まとまった休みで渋滞の中を難行苦行という経験が殆どないんです。
まとめて、と言っても週末+1~2日ですが、合間に休んで動いてましたので、
もはやそれが習い性、人混みに揉まれてというのには拒絶反応が出てしまいます。
今年は、こっちの休みと上手く噛みあわずお盆前になってしまいました。
それでも、お墓参りだけはしてきました。
田舎ですから、キュウリの馬や茄子の牛も作りますね。
お盆に難行苦行の大移動で帰郷される方々を見て、大変だなぁと感じます。
時に「お盆で帰ってきた」という昔の友人に会うこともありましたが、
その鞆は「この時期はしんどいけどな」と笑っていました。
今は昔と違い、普段でも帰ろうと思えば帰れますからね。
サムスルさんの場合には、そんなに容易く帰れる所じゃないですけど。