

京野菜に「万願寺」というのがあり、正式には「万願寺とうがらし」と言うようですが、
地元では「万願寺」と省略していまして、「万願寺」と言えばこれであります。
いわゆるシシトウの類ですが、シシトウが小指程度の大きさなのに対し、
万願寺は小ぶりのピーマンを縦に二個並べたほどの大きさがあります。
果肉が大きくて分厚く、しかも柔らかく甘味があり、種が少なく食べやすいので、当地で好まれます。
普通は、縦長の柵切りにして、ワタと種を除き油で炒めます。
味付けは、炒め上がりに醤油、酒、みりんなどを絡めて甘辛味をしゅませますが、
我が家では香り付けにごま油で炒め、「エバラすき焼きのたれ」だけで味付けします。
お手軽調理5分コースですが、美味しくいただけますよ。
万願寺は6月~9月にかけて出回りますが、お盆を挟んだ今頃に一番よく食べます。
シャキッとした食感と、苦みが少なくて甘みを感じる中にピリッと来る唐辛子の刺激で、
子供でも年寄でも食べられる、夏場の食欲増進にぴったりのものです。
特に今年のように猛暑が続きますと、ついつい惣菜の一品に加えてしまいますね。
作り置きを冷蔵庫で冷やしていただいても美味しいので、とても有り難い食品です。
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珍しい野菜の宝庫ですね、今度探してみます。
今はこの万願寺と、旬はちょいと過ぎましたが壬生菜(水菜)が美味いです。
京都は、言われてみれば本格的な地産地消ですね。学生の頃にスーパーが進出してきて、
そこに並んでる野菜が、八百屋のものと微妙に違ってるのを不思議に感じましたから。
今は、大阪産ですけど泉州の水ナスも美味いですよ、絞ったらジュルジュルと水が出てきます。
万願寺は、一手間加え、ちりめんじゃこを一緒に合わせて炒めると、これまた美味いですよ。
とパプリカは全く受け付けないので、見るだけです・笑
1ミリの切れ端がカレーうどんに入っていただけで、
食べられなくなり、友人間の伝説になっています。
私のセロリみたいなものですね。あの青臭い味がダメです・笑
ま、好きな人にはたまらないものでも、嫌いな人にはどうでもいいものですから。
夏場は少し辛い物が食欲に繋がりますね。
こちらは既に温度が下がり始めました。
せっかく頂いたフィルター
カメラに付けましたが
写真を撮りに行けません。
残念です。(笑)
日本の繊細な野菜は、やっぱり貴重です。
どうにも食欲が出なくていけません。特に今年のように猛暑続きですと、堪りません。
一昨夜、一体何日ぶりというくらいの雨が降り、しかもそれが雷鳴轟く土砂降りで、
おまけに20時過ぎに、すぐ近所の変電所に落雷があって地面が揺れました。
家鳴り震動があって、これも何年振りかの停電になって1時間あまり、
久しぶりのローソクで過ごしましたが、エアコンの切れた中で汗だくになりました。
非常用に買っておいた発電ハンドルのついた充電式LED懐中電灯が大活躍しましたよ。
フィルターは腐るものでもなし・笑、お譲りしたものにも何十年も前のがあるし、
まぁ、出番無くても心配ないでしょう。安心保険と思って可愛がって下さい。
日本の土地に根付いた野菜は、その季節にぴったり合った野菜になってますね。
とても有り難いです。ま、そんな野菜だから、今でも生き残っているのでしょうが。