
今更の話ですが、こないだ、デジタルカメラにも「距離基準マーク」がついているのに感動しました。
フィルムカメラの時代には「フィルム位置」「焦点基準位置」なんて言い方をし、
厳密な距離測定が必要なときには、このマークを基準に巻き尺などで距離を測りました。
「○(円)」印の真ん中を「―(横棒)」が貫いている、あのマークです。
フィルムカメラでも、一眼レフが主流になってくると、
ファインダーで合焦確認が簡単にできるので、このマークは確認することもなくなりました。
それ以前の距離計連動機などでは、焦点距離連動範囲を超えて近接のできるレンズを使ったり、
中間リングを挟んで近接撮影をするときには、このマークを基準に距離合わせをしました。
デジカメになりますと、ほとんど背面モニターやEVF、一眼レフタイプの光学ファインダーで
フレーミングと同時にピントも確認できますので、目測ミスでのピンぼけはありません。
最短撮影距離も「レンズ前面から5cm」なんてカタログでは表示されますので、
距離基準マーク(焦点基準位置)は無用の長物化したと思っていました。
私のソニー製ミラーレス機では、このNEX-6とNEX-3には付いていましたが、
NEX-C3では見当たりませんでした。 ひょっとしたらマイク穴の「・・・」で代用してるのかも。
使うことのないこのマークでも、デジカメのトップカバーに堂々と刻印されていると、
私は、改めて「カメラを触っているんだ」と感じてしまうのであります。
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SONYに残ってる!完動ものかもしれませんね。
但し、その意味が全く理解できませんけど。
これはカメラですよぉとお知らせするための印なのか、はたまた習い性で漫然とつけたのか、
そこんとこがよく分からないのであります。
LUMIX GF1 には付いていませんね。
一時期レンズを改造して
遊んだ罰当たりな時がありました。
このマークを元に作りこみました。
あながち無用ではないかもしれませんね。
紙筒や塩ビ筒で鏡胴を作り、適当な単玉レンズを組み合わせて手作りレンズ、
さて、こいつの焦点距離は、、、、なんて時にはこの指標を基準に測りました。
プロなら、コリメーターなどの計測器で正確に測定するのでしょうけどね。
根っからのカメラ開発技術者には、この指標は人間で言えば盲腸みたいなもの、
無くてもいい、必須ものではないけど、無ければ落ち着かない、
そんな心安らかにさせるワンポイントものなのかもしれませんね。