一里塚|シャシンとカメラのお板
日々撮りためた写真やお気に入りのカメラ、プチ薀蓄などをご紹介しています
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篠山紀信展
篠山紀信展#1

久しぶりに写真展に行ってきました。
このコピーにちょいと興味をそそられ行ってきた次第です。

本展は、篠⼭が満を持して世に問う⼤規模な個展です。篠⼭の主戦場である有名⼈のポートレートを
中⼼に、50年間にわたり撮影されてきた写真の中からとびきり「写真⼒」のある作品を選び、巨⼤な
展⽰空間にあわせダイナミックに引き伸ばして、新たなストーリーのもと紹介します。篠⼭⾃⾝が「写
真の神様が舞い降りてくれた」と認める決定的なイメージが、半世紀におよぶ時を越えて⼀堂に会する
今回の展⽰は、篠⼭にとって新たな挑戦です。それはまた、我々が⽣きてきた時代や社会を強く喚起
するとともに、写真というメディアに内在する強⼒なエネルギーを体感できる場となるでしょう。

「写真⼒」とは何か?
篠⼭は「写真の⼒が漲った写真」であり、撮られた者も、撮った者も、それを⾒る⼈々も、唖然とするよ
うな「尊い写真」だと⾔います。


開催地は大阪北梅田のグランフロント大阪、過日オープンしたウメキタの新市街であります。
実は私、オープン以来ここに入るのは初めてなので、中がどうなっているのか些か気になっておりました。
ということで、お上りさんよろしくキョロキョロしながら目的フロアに向かったのでありますが、
どうも、造りというかレイアウトは吹き抜けとそれを囲む商店街を組み合わせた、今時よく見るものでした。

で、その展示会場はここの地下の多目的スペースなのでありました。

篠山紀信展#2

エスカレーターで地下に下りた受付はこんな感じ、シンプルで安上がりなものでした。

篠山紀信展#3

篠山紀信展#4

肝心の展示内容は、とにかくデカイ写真のオンパレード、
最大のものは畳6畳分は優にありそうなくらいの迫力でありました。

きんさんぎんさんにしても、山口百恵にしても、等身大以上の画像でありましたよ。

篠山紀信展#5

”撮影禁止”となってないし、見張りの係員からも注意がなかったので、1枚だけ会場を撮ってきました。

残念なのは作品との鑑賞距離がとれず、壁面から対面を見ようとしても他の鑑賞者が入り、じっくり見られません。
近くでこれだけ大きさの作品を見ると、そのクオリティの粗ばかりが目立ちます。
実際、プリントは銀塩プリントに比べ、ポスタープリントを見るようで、質感に乏しくて内心がっくりきました。

サンタ・フェで衝撃を与えた宮沢りえのヌード写真など、有名どころは網羅していましたが、
有名どころを見せるだけで満足せず、もうちょっと鑑賞させる工夫が欲しかったなぁ、というのが実感でした。
「写真力」の写真集も販売していましたが、「感動をもう一度」で買いたいとは思いませんでした。
オリジナルプリントの感動を期待したのですが、拡大コピーの羅列としか感じられません。
はっきり言って、これで1100円は高い、がっかりしたというのが実感です。


PENTAX Q7 / PENTAX-02 smc PENTAX 5-15mm F2.8-4.5 ED AL [IF]


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テーマ:写真展 - ジャンル:写真

コメント
この記事へのコメント
私は写真展を見に行ったことがありません。
でもお話だけで感じてしまいました。
ただ、「写真力」なる言葉が妙に耳に残っています。

  何でしょうね。
  「写真力」・・・
2014/04/23(水) 21:41:18 | URL | higemajin #-[ 編集]
higemajinさん、今回の感想は、あくまでも私の個人的なものでして、
実際には大勢の客が呼び込めているようで、企画は好評であるようです。
同じ「写真」を見ても、見る人によって期待感も鑑賞評価も異なりますからね。

「写真力」については、先日篠山氏自身がインタビューに答えているのを聞きました。
篠山氏は、写真は対象をストレートに撮ってストレートに出しても、力は無い、
撮る者の意図と撮られる者の意識がエネルギーとして見る者に伝わるよう
最適な技法を駆使して作品にするのだ、といったことを言っていました。
写真はドキュメンタリーであると同時に、よりアートでなければならない、
という主張と私には理解できたのですが。
篠山氏はあくまでもアーティストであって、ジャーナリストの立場でない、
という風にも聞こえますね。
どちらに軸足を置くか、どちらの表現を好むかで評価が分かれるのでしょう。
2014/04/23(水) 22:36:46 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
ポスター展みたいですか、ちょっと見たい気持ちは
湧きませんね。ただ大きいだけというのに何か
意味があるのでしょうか。こけおどしでしょう。
シノヤマ老いたり、かな。
2014/04/23(水) 23:29:01 | URL | kan #mQop/nM.[ 編集]
kanさん、見る者が写真に何を求めるかという感性の問題なので、何とも・・・
以前、ロバート・キャパ展を見た時も木村伊兵衛展を見た時も、感動を受けましたが、
キャパのはオリジナルプリントのサイズと質感にできるだけ忠実に、木村のはオリジナルプリントで、
そのような展示でしたので、写真としては、ものによっては寝ぼけたトーンのもありましたが、
作者の息吹を感じるようなライブ感があってすばらしかったのです。
また、アラーキーと森山大道の二人展ではかなりえげつない表現のものがあったり、
特大パネルがあったりしましたが、作者と現場の空気を共有できたような感動がありました。
東松照明展では、かなりコラージュした感もあり、一部の作品では群衆の中に自身の姿を埋め込む、
そんなアレンジもありましたが、それなりに楽しめました。
今回の展示では、ビルボードの羅列、そのようにしか感じ取れなかったのです。
これは、篠山自身の意向もあるのでしょうが、展示をプロデュースした事務所なり担当者のセンスが、
銀塩写真の持つ力の深淵を理解していなかったのだろう、と思った次第です。
2014/04/24(木) 08:21:17 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
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