入母屋造の正堂と礼堂からなる独特の双堂形式本堂の中央通路を覗いていますと、
画面左手の正堂側が少しざわついてきました。

どうやらお昼のお勤めが始まるようで、読経をする僧侶が席に着きました。

通路で写真を撮っていてはお勤めの邪魔になりますので、一旦本堂の外に出て拝見することにします。
そこにはこの日の御願い札が揃えられていました。

僧正が席に着き、読経が始まりますと、その場の空気が一気にピンと張り詰めます。
唱和する声は何故か心地よく身体に響き、ついつい見惚れ、聞き惚れてしまうのでありました。



このお勤めの時間を過ごしただけで、信仰心のない私でも、
遠路ここまで来て良かったなと感じます。
また、長谷寺では撮影禁止の場所はほとんどないのですが、
撮影してもいい時間と場所、撮影を遠慮するところ、など
自然と来る者に節操を持たせる空気があり、自制が働くのであります。
SONY NEX-6 / SONY LA-EA4 + SIGMA AF 18-125mm F3.5-5.6 D DC
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とっても良いかな〜
そんなことを思った時は
ほとんど写真として残っていません。
まぁ~、私の目に残れば良いかな〜っと
若い頃はフィルム代がなくて、撮りたくても我慢して、
懐に余裕ができて、撮り慣れた頃には一発勝負の意地はって、
後になってから「撮っとけばなぁ・・・・」の繰り言が多かった。
撮って良いか悪いか、自分が目撃したらどう思うだろ、
そう自問自答して決めています。
今では残り枚数を気にしなくていいので、
随分記録が残せるようになりましたが、根性は緩みました。