
初瀬と書いて「はせ」と読みます。
長谷寺のあるこの辺り一帯の地名は、現在「奈良県桜井市初瀬」となっています。
古来この地は「はつせのさと(初瀬の郷)」と呼ばれ、
郷の峡谷を流れる川は「はつせかわ(初瀬川)」と言われていました。
長谷寺が中腹に建つ山は、今も初瀬山です。
長谷寺も、「はつせてら」→「はせてら」→「はせでら」と呼び名が変わり、
漢字も初瀬寺から長谷寺に変遷していますが、その時期は定かではないそうです。
なので、こちらの地元では、
今も「初瀬観光協会」であり、「初瀬旅館組合」であり、「初瀬商店会」なのです。

郵便局も・・・

銀行も・・・

農協も・・・

全て「初瀬」を名乗っているのであります。
地元の商店でも、地名を店名に使う時には、「初瀬」を冠するのです。

8世紀初頭に開山したと伝わる長谷寺ですが、
その西国三十三箇所の御詠歌に詠われる寺号も、「はつせてら」なのであります。

長谷寺に行った人の中には、何でもかんでも初瀬なので、アレッと思う人も多いようです。
元々が初瀬、長谷寺の長谷だけが異字というのが、どしてだろという次なる謎を呼んでしまいます。
SONY NEX-6 / SONY LA-EA4 + SIGMA AF 18-125mm F3.5-5.6 D DC
- 関連記事
-
- 初瀬の帰路 (2014/05/15)
- 初瀬 (2014/05/14)
- 長谷寺の参道 (2014/05/13)
ここまで揃えてる新聞屋さんは珍しい!日刊工業まであれば完璧かなぁ?
田舎の新聞屋の特徴ですね。
ひょっとしたら、初瀬で新聞屋さんはここ一軒だけかも知れませんね。
読みたいという読者がいれば、何でも扱いまっせ、という心意気か。
私んとこでも日経新聞は朝日新聞販売店で扱ってますね。
時代のなせることでしょうね。
新聞屋さんの看板がいいな〜
私、看板フェチかもしれません。(笑)
変わっても不思議ないですね。それも歴史のなす
技ですから。
発音に漢字を当てた、いわゆる万葉仮名ですから、どの字を使うか、
漢字の意味には関係なく発音だけの当て字ですから、
現在の漢字になるまでは変遷したり、何種も併存したりしたんでしょう。
新聞屋さんの看板が、たくさん並んでいるのもさりながら、
ホーロー看板だっつうことも高得点ですね。
発音自体が変遷していますから、初瀬あたりは、まだまだ軽傷か・笑
大和言葉は一音一意、「は・せ」という意味づけが落ち着くんでしょう。
初瀬と長谷の字面の違いは、大して意味のないことですから。