この1週間から10日ほどはまさに真夏を思わせる陽気が続き、
まだ湿度が低いためにカラっとはしているものの、
体が夏モードに急にはついて行けず、かなりへばっております。
この気配に一気に花をつけ始めたのが庭の一本松であります。
毎年さほど気になるほどではなかったのですが、今年はたくさんの花をつけました。
いつもは貧相な松の木でありますが、この時期だけは逞しく見えるのであります。
松は裸子植物ではありますが雌雄は同株、風媒花ならではの特徴を見せてくれます。
枝の小さな松笠からググっと伸びた枝先の膨らみの基部が雄花、先端部が雌花になります。
まだ全体にグリーンぽい色合いですが、も少し成長すると雄花部分が茶色くなって太り、花粉をまき散らします。
今は隠れている雌花の先にある鱗片に受粉すると、それが来年の松笠になります。
今見えている松笠は、実は去年受粉した雌花で、この夏に松ぼっくりとなって種をつけます。
これからの数週間で子孫を残す自然の営みのダイナミックなサイクルを目の当たりに観察できます。
当地では来週後半にも梅雨入りになりそうとか、いよいよ蒸し暑い夏に突入です。
Nikon DF / AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
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新芽が伸びた!と思ってました。根元は松毬だらけです。(笑)
来月は寒い朝から始まりそうです。
アジサイもそろそろ色がつき始めてきました。 今年は豪雨と酷暑がキツそう・・・泪
我家の松は、下の方の陽当たりが悪いので、胸高から下の枝は払ってしまいました。
敢えて直近の花粉が拾い難い仕組みにしたことが、野生の本能、知恵とも思えますね。
花粉の飛散は風任せなので、自家受粉の確率が低い方がいいのかもしれません。