一里塚|シャシンとカメラのお板
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#46 Mamiya Prismat NP
機材紹介第46弾は Mamiya Prismat NP1961年発売のマミヤSLR2号機である。

このスタイルはどっかで見たような、というベテランファンの方も多いと思います。
実はこのNPとニコレックスF、リコーシングレックス初代はいとこ関係にあると言われています。
ニコレックスとシングレックスは兄弟ですが、NPはシャッター構造が異なっています。
巻き上げレバー、軍艦部デザイン、シャッターダイアルなど結構似ているでしょう。
元々マミヤの外注先であった工場でこれらは作られたということのようです。

#46 Mamiya Prrismat NP #1

型式: 35mm判 フォーカルプレーン式一眼レフカメラ
画面サイズ: 24×36mm
レンズ: マミヤ・セコール F.C. 58mmF1.7(5群7枚構成)
レンズマウント: 三本爪バヨネット式(エキザクタマウント)
     レンズのツノと外部で連動してシャッターを切った瞬間に絞り込みを行う
     開放への復帰はレンズに装備するレバーによる手動操作で、半自動絞りを構成する
ファインダー: 固定ペンタプリズム一眼レフ、等倍(標準レンズ・∞)
     ピントガラスにコンデンサー・レンズとフレネル・レンズ使用
焦点調節: 直進ヘリコイド 最短連動距離 50cm
シャッター: フォーカルプレーンシャッター(横走り式布幕)
     シャッタースピード: 機械制御 T・B・1~1/1000秒、セルフタイマー付
     一軸不回転・倍数等間隔目盛りダイヤル式
巻き上げ: 一操作レバー式(操作角200度・準備角15度)、小きざみ(ラチェット)可能
     二重撮影防止、フィルムカウンター順算自動復元式セルフコッキング、
      フィルム巻き戻しクランク式、スプロケット解除自動復元式
シンクロ: FP・X接点、(ストロボの同調速度1/30秒)
露出計: 外部装着式の専用セレン電気露出計(シャッターダイヤルに連動する)~オプション
サイズ・重量: 93×147×101mm・928g (標準レンズ付)
発売: 1961年2月 (昭和36年)
発売時価格: ¥37,000 (カメラ¥35,000 ケース¥2,000)

エキザクタマウントは当時プラクチカマウントといわれたM42スクリューと並ぶメジャーなマウントで、
元祖東独のエキザクタ・バレックスに採用されてから世界でこれを真似るように普及した。

このNPも採用しているのだが、自動絞りの方式が同じマウントのエキザクタ、トプコンと異なっており、
自動絞りのレンズは相互に装着してもシャッターレリーズでボディと連動しない。

エキザクタ: 有名な左手操作でボディ前面左手側のシャッターボタンにツノが被さる。
トプコン: エキザクタと反対側のボディ前面右手側のシャッターボタンにツノが被さる。
エキザクタとトプコンはレンズをクロスして取り付けるとツノの位置が左右反転となり、
レンズのシャッターボタンを押してもボディのシャッターボタンと連動しない。

このNPのツノは絞り込み用にだけ使用されており、シャッターはトップカバーのボタンで切る。
シャッターを切るとボディからピンが飛び出し、レンズのピンを蹴って絞り込みを行う。
なので、このNPのレンズをエキザクタやトプコンには着けられない。
エキザクタ、トプコン、NPで共通に使えるエキザクタマウントのレンズは、非自動絞りのものに限られる。

#46 Mamiya Prrismat NP #2

マミヤの35mm一眼レフの歴史は結構古く、1960年のPrismatに始まる。
ところがその後出てくる機種ごとにデザインが変わり、おまけにマウントがコロコロ変わるので、
全く継続性のないレンズラインナップとなり、メジャー機種としての地位は得られなかった。

・Prismat (初代・1960/1): エキザクタマウント(Mamiya仕様)、輸出専用機
・Prismat NP (1961/2): エキザクタマウント(Mamiya仕様)
・Prismat WP (1962/7): Mamiya独自三本爪バヨネット
・CP (1964/8): M42スクリューマウント、完全自動絞り(ペンタックスと共通)
・Sekor 1000TL/500TL/1000DTL/500DTL/2000DTL (1966/10-1969/7):
     M42スクリューマウント、完全自動絞り(ペンタックスと共通)
・Sekor Auto XTL (1972/10): XTLバヨネットマウント
・DSX1000/MSX500/MSX1000/DSX1000B (1974/5-1975/4): 定位置ロック付M42スクリューマウント
・NC1000S (1978/10): 専用CSバヨネットマウント
・ZE Quartz (1980/7): 専用ZEバヨネットマウント(10個のうち3個の電気接点使用)
・ZE-2 Quartz (1980/11): 専用ZEバヨネットマウント(10個のうち6個の電気接点使用)
・ZE-X (1981/11): 専用ZEバヨネットマウント(18個の電気接点使用)
・ZM Quartz (1982/10): 専用ZEバヨネットマウント(18個の電気接点使用)
  (データはメーカーの資料館から引用しました)

ZE/ZMに関してはレンズのマウントとボディのマウントを見て電気接点数を確認しないといけない。
ZMをもってマウントに迷走したマミヤの35mmSLRの歴史の幕が閉じてしまった。

明日の当ブログでこのオールドNPで試写したものをご紹介する予定であります。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんわ。力作ありがとうございます。
これを見てると私がマミヤ好きでもSLRに手を出さなかったのが正解!といえそうです。
エクザくタでもトプコンに使えないと売れないし最終Kマウントだったと思いましたが独自でしたね。トプコンと同じ道。
単に大沢に連鎖倒産した訳でないのですね!。
でもマミヤ好きです・笑。
2008/03/31(月) 20:51:18 | URL | forester #2ukxmIo6[ 編集]
foresterさん、ハッピーリタイアメントおめでとうございます。
私も近々あとを追っていきますからねぇ、、、待っててね。
このマミヤのSLR、マウントの変遷がすごいでしょう。M42で落ち着くと思ったけどね。
アタシも持ってるのはこのNPと500DTL、NC1000S、それと・・・・
ずっとZE-Xと思ってたけど、さっき確認したらZE Quartzでした。ええ加減なもんで (^^ゞ
どっちゃみちこの4機種だけでありますよ。見事にマウントばらばら・汗
純正交換レンズはNCの28/2.8とM42の魚眼だけ。これもけったいなのを買ってますなぁ・滝汗
Tマウントではエキザクタ、ZE用のタムロンアダプトールIIを持ってるので、
何とか交換レンズは楽しめますけど (^_^;)
連鎖倒産は大沢のせい、そのとおりですよ。
2008/03/31(月) 21:26:27 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
マミヤって男臭さを感じるカメラのように感じます。
自分が、持っているのは、中判ですが、外せないカメラ達です・笑
2008/03/31(月) 21:41:16 | URL | nonakadesu #-[ 編集]
nonakaさん、アタシはマミヤ一眼には女性的なものを感じてるんですけどねぇ、、、
でも、美人とは言い難いな・笑
私もプレスやCやと持ってますが、何故か愛着の湧くカメラたちですよね。
2008/03/31(月) 22:05:40 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
私はマミヤの手作り感が好きですねー。それでいくとRFやSLRは論外ですもの。
本来違うとは思うのですが。とりあえず会社は残っているのが救いです。
マミヤ頑張れ!マミヤ使うぞ!なのです・爆。中古ばかりなので役に立ってないですねー。
2008/03/31(月) 22:22:48 | URL | forester #2ukxmIo6[ 編集]
foresterさん、確かにマニア目線でのユーザー感覚の残ってるメーカーですね。
不細工なのやけったいなのが多いですが、どうしても見捨てることのできないカメラたちです。
この会社は売れセンを狙って出したら必ず転けましたね・笑
2008/03/31(月) 22:27:02 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
困ったマウントのマミヤ、明日を楽しみにします。
2008/03/31(月) 23:34:14 | URL | kan #mQop/nM.[ 編集]
kanさん、この懲りないマウント遍歴には困ったもので、
500DTLで絞り込み測光のM42になったときにはこれで落ち着くだろうと・・・
ところがどっこい、浮気の虫は治まらなかったようですね。
2008/04/01(火) 08:34:34 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
M42の21mm銘レンズに遭遇したばかりです(と、言っても10年間ほったらかしにしていただけ)
その42mmも絞りが逆操作なので少し改造してペンタックスで使っている始末。
本当に間宮さんは35mmSLRで翻弄されましたが若手のご術者養成不足だったのか?
そういえばエキザクタVXなど最近出番がありませんね、すごくメカニックで面白いけど。
2008/04/01(火) 09:15:33 | URL | 610 #ENvXJ/Og[ 編集]
610さん、私もナイショでセコールM42の魚眼レンズなんて持ってます。 ^_^;
M42のレンズ、マミヤもソリゴールも絞り・距離リングともペンタックスと逆なんですよね。
ペンタックスとニコンは一緒なので併用しても混乱しませんが、困ったもんです。
マミヤの技術者さんは過去にこだわらず、ガラガラポンで撒き直し、
一から作るのが好きだったみたいですね。技術者主導の会社でしょう。
技術屋が一番陥りやすいパターンですから・笑
私もエキザクタVXIIaを最近使っておりません。
何とも使いにくいカメラではありますが、捨てがたい面白さがありますね。
2008/04/01(火) 09:33:54 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
一時期こちらの中古屋でかなりの数を見たのですが、最近出会いませんね。
ヤシカかマミヤかって云われればマミヤかな…(笑)。
でも中判ほど撮影機能優先度が見られず、ガッチリしていないのでちょっと魅力が薄いです。
2008/04/01(火) 10:01:13 | URL | サムスル #8f0QfD5U[ 編集]
サムスルさん、マミヤのSLRは生産数の割には中古市場でよく見かけましたね。
つうことは、買ってはみたものので買い替えなどで手放された方が多いんでしょうね。
マミヤのSLRはモロに技術者の挑戦的要素が大きく、商品としては練られてないですから。
シェイプアップしないで、ダメなら次って感じですね。
2008/04/01(火) 10:24:14 | URL | 管理人[MADAM] #.Q7UDCiU[ 編集]
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